つい昨日のプレジデントオンラインにこんな記事がありました。
「タバコ部屋」では何が話されているのか
http://president.jp/articles/-/12581?page=2
記事の内容は読んでいただければわかるので割愛しますが、この記事のライターさんは「ゴルフ・飲みにケーション・タバコ」というもので、会社の一部の人たちが交流しているということと、それに対して「仕事が本質であって、趣味的なものでのつながりは2の次なんじゃないか」という趣旨のことを書いておられます。
まあ、それはその通りなので、記事のほうはあっさり読んでおけばいいと思います。
さて、ここからが本題ですが、私が社会人をしてゆく中で体験した「事例」をいくつか紹介しながら、このことを説明しようと思っています。
そう、新社会人のみなさんには「気をつけろ」と言いたいからです。
①ゴルフとの付き合い方
正直に言って、僕はゴルフをしません。よってゴルフを介した社内外の人たちとのコミュニケーションをとりませんので、この点については何も言う資格がありません。なので黙っています。
②飲み二ケーションとの付き合い方
体育会系な一部の組織とは異なり、ふつうの会社で重要視されることは「飲む」ことではありません。
大事なのは飲むことではなく「飲み会に出る」ことです。飲めない場合はその旨主張しても昨今は問題ありません。
オリンピックと一緒です。参加することに意義がある。
さて、飲み会の中で何か重要な話があったり、会社やその内部にとって重要な意思決定がなされることがあるのか、という疑問について言えば、
断じてない
と言って大丈夫です。
なぜなら、おっさんたちの大半は「酔っ払ってまともに覚えていない」からです。
面白いことに、飲み会に出席した人物のことは誰も覚えていませんが、出なかった人物のことは覚えているから大変です。
もし飲み会で何か重要な判定がなされるとすれば「あいつは会に出なかった」というレッテルがあなたに貼られる可能性がある、ということでしょうか。
③タバコ部屋には気をつけろ
この手の話で一番やっかいなのは「タバコ部屋」です。僕にも経験がありますが、まともな会議で何かが決定したあとにタバコ部屋で、数人の主だった人間が
「でもやっぱり○○やなあ」
と言い出して、会議の内容をどんぶり返そうと始めた場面に何度も出会ったことがあります。
また、社内や組織の内部で、「誰それのうわさ話」や「誰それを仲間外れのように嘲笑する」ことなどが、タバコ部屋で行われていることがしばしばありました。
僕はタバコを吸わない人間なので、そうした傾向を「ああ、またやっとるわ」と横目で見ながらやり過ごしていましたが、あまり気分のいいものではありません。
このような「空気の悪い」(文字通りの意味でも、雰囲気の意味でも)タバコ部屋が生まれるのは、人事が長年固着しているような組織です。
少なくとも3年程度という短いスパンで人の入れ替わりが多いところでは、「うわさ話」くらいは起きても、そこで意思決定がなされることはありません。
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さて、話の全体を通してですが、ゴルフや飲み会・タバコといった「非公式」なコミュニケーションと新社会人はどのように関わっていけばいいのでしょう。
もちろん、学生時代から「そういうのが大好き」なタイプの人は一定数いますので、そういう人はそのようにやられたらよろしいと思います。
逆に、「そういうのが苦手」な人にアドバイスすることがあるとするならば「飲み会には顔を出しとけ」と言いたいと思います。
飲み会に顔を出すというのは、免罪符です。それだけで「あいつは付き合いが悪い」と言われることはありません。
飲まなくても、隅っこのほうにいるだけでもOKです。どうせ途中で彼らはわけわからなくなります。二次会に出る必要もありません。二次会の終わりごろには、誰が二次会にいて誰がいなかったかもわからなくなるからです。
タバコについては簡単です。タバコ吸いに「質問攻め」にすればいいのです。
「僕はタバコは吸えないんですが、やっぱり1ミリと8ミリとでは全然違うんですか?」
とか
「味って一緒じゃないんですか?」
とか
「箱のやつとパックのやつってどう違うんですか?」
とか、ニコニコ聞きまくっていれば、相手も嬉しそうに教えてくれます。それで「吸わなくても」コミュニケーションはバッチリです。
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