2022年6月より、ドローン界隈の新規制がスタートして、100g超の機種は「登録」などが必要になりました。
民生ドローンの歴史は、2010年ぐらいから本格的になりましたが、おおまかな歴史は、
に時系列で書いておきましたのでご参考になさってくださいね。
本格ドローンや、撮影用ドローンなどが人気となったのは、ここ10年くらいの間なのですが、近年に近い後半の5年間は、中国製トイドローンがメキメキバリバリ開発されて、たくさん市場に投入されてきたように思います。
かつ、当初は小型の「おもちゃ」レベルだったものが、Djiの模倣ではあるものの、「GPS」搭載とか、「オプティカルセンサ」搭載とか、「4K以上画質」などを誇るようになり、トイドローンではありながら本格派、みたいなのがどんどん出てくるようになったわけです。
ところが、それらはみな100g超200g未満で設計されていますから、2022年6月以降は
「登録しないと飛ばせない」
機種になってゆきました。
これがなかなか微妙な措置で、永遠に飛ばせず無駄になってしまうわけではないものの、たかだか数千円のトイドローンを登録してまでとばしたいか?と言われれば、そんなものはめんどくさいわけで、結果として
「百花繚乱のトイドローンの世界は、終息に向かうだろう」
と言えます。
もちろん海外では100g規制は関係ないので、中国発の「市場」そのものはもうちょっと続きます。
しかし、日本人がこれから新たに、GPS付きのドローンを買ったり、200g未満の4Kモデルを買ったりはしないということです。
おもしろいことに、為替の問題、円の弱さ、中国製造業の疲弊などもあって、おもちゃドローンの値段は「高くなって」います。
マイクロ・トイドローンの代表であった「Eachine E010」などは最安値の時は1000円台で購入できたのに対して、現在はざっくり3000円〜くらいになっています。
5千円でおつりが来たような機種も、1万円に近くなっていますし、ザクザクざっくり言えば、
トイドローンの価格も、1.5〜2倍近くになっている
と言えるでしょう。
となると、DJIを使わなくてはいけない「業務寄り」の人はドローンを変わらず使うでしょうけれど、一般ユーザーやこども・新米パパなどは、あまりおもちゃドローンに寄り付かなくなってゆくと思われます。
一種の「オワコン」化するのですが、果たしてそれでいいのかな?という感想。
というのも、我々今回のロシア・ウクライナ間の戦争で
「いやというほど、ドローン(系飛機)の有用性について考えさせられた」
わけです。
別に戦争が起きるかもしれないから、ドローンの配備が必要だ!ということではなく、少なくとも第二次世界大戦以降、一番有用でエポックメイキングな技術は、ドローンということで間違いないだろう、というコンセンサスが世界的に生まれてしまったんですね。
となれば、これはもう、
「いちおうは、誰もがいじっておいたほうがいい」
ということになるでしょう。兵器としてではなく、現代の文明の利器として、その構造・しくみ・使い方・発展などについて触れておいて損はないと思うわけです。
一部の人しか使いこなせない、というものがヤバイということは、今回の戦争で痛感しました。
「誰もが、少しの習得で使いこなせて、反転攻勢(有効活用)できる」
という道具って、大事です。
さて、今年後半以降、ドローンかいわいはどうなるんでしょうかねえ。
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