2014年11月7日金曜日

【高校生のための”人生”の教科書22】 真の友人はたったひとりしかできないものである

 友だちについての最終章は、私からみなさんへ送る究極の名言でまとめてみたいと思います。


 それは、


 「真の友人とは、あなたの人生でたった一人いれば十分である」


ということです。


 また言い換えるならば、


「真の友人がたったひとり見つかれば、あなたの人生は最高に幸せだ」


とすることもできるでしょう。




 みなさんがイメージする「友だち」というのは、基本的にはこれから社会に出てゆくなかで「知り合い」レベルで無数に増えたり、「同僚」として近しい存在になったり、「取引業者」「おなじ業界人」といった形で触れることが増えます。


 そうした人たちと、ある程度仲良くやってゆくことは必要なことです。また、時には彼らのために何かあなたが無理を聞いてやる場面や、貸しを作っておいたほうがいい場面があったり、逆に、彼らによって何がしかの小さな問題を背負い込まざるをえなくなったりもします。



 しかし、そうしたいい面や悪い面をふくめて、彼らとの付き合いは「あっさりすっきり爽やかに」しておけばそれでいいことです。



 それに対して、あなたが本当にダメージを受けているときに心から親身になってくれたり、逆に彼や彼女が本当に落ちぶれているときにあなたが心から支えになれるような、そういう


「真の友人」


はめったに見つかるものではないし、もし1人そんな人と出会うことができたのであれば、あなたはとても幸福な人生を送ったことになるでしょう。



 いわゆる一般的な友だちとは、あなたが「笑顔を見せ合う相手」のことを言います。それは楽しい時間を共有できる人たちです。


 しかし、真の友人とは、互いが「涙を見せ合うことができる相手」のことを示すのです。それは苦しい時間を分かち合ったり、理解しあうことができる人たちのことを言うのです。




 多くの人は、中学から高校・高校から大学・大学から社会人へと進んでゆく中で、住む場所を大きく変えます。物理的に住む土地が変わると、「昔の友だち」とつきあったり、連絡を取り合う時間がこれまた物理的に減ります。


 そうした変移の中で、ふつうの友人たち・知り合いたちという人の顔ぶれはかならず変化します。ところが、真の友人の場合は、「物理的な場所や空間の距離」「時間の距離」と無関係につきあうことができます。



 どんなに離れていても、どんなに年月が経っていても、まったく気がねすることなく昔どおりに話すことができる相手が、真の友だちだと言えるでしょう。



 重ねて言っておきますが、友達の数はあなたの人生の何の評価にもなりません。友達が多い人生が「GOOD」で、友だちが少ない人生が「BAD」な訳では全くありません。


 それよりも、真の友だちが1人いる人生が「GOOD」で、真の友だちが全くいない人生のほうが、よっぽど「BAD」なのだと覚えておきましょう。




 また重ねて言っておきますが、真の友だちも、ふつうの友だちも、友情を育むべき相手は、神様のような存在があなたの目の前に並べてくれるわけではありません。誰もあなたに無条件に友達を与えてくれないので、要注意です。


 誰かと知り合いになることは、偶然です。その段階までは、まるで神様が与えてくれたかのように、そこに誰かが現れるかもしれません


 しかし、その人とコミュニケーションをうまくとることができ、その人と「ともだち」になれるかどうかは、あなた自身が努力する必要があります。


 ぜひ、頑張ってください。




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