昨年はFCNTのArrows we を最安値6000円で買ったのですが、実はノジマオンラインさんでは、かなり定期的に謎の「新古品」が大放出されるので、マニアの間ではいつも話題になっているそうです。
昨年はFCNTのArrows we を最安値6000円で買ったのですが、実はノジマオンラインさんでは、かなり定期的に謎の「新古品」が大放出されるので、マニアの間ではいつも話題になっているそうです。
古いスマホやタブレットが転がっているのだけれど、部屋の片隅でホコリをかぶっているくらいなら「何かに再利用したい」と思うのは、多くの人の願いだと思います。
そこで、これまで数十台のスマホやタブレット、古くはPDAなども触ってきたおっさんとして、究極の3つの利用法をご紹介します。
この使い方だと、10年くらい前の機種が残っていても、なんとか便利に活用できる、というものを選びに選びぬきました。
■ スマホ・タブレット再利用法 ベスト1 「プログラマブル目覚まし時計」
なんといっても第一位は、「目覚まし時計」です。どの機種でもかならず内蔵アプリがあり、世界時計やストップウォッチなども付随してきますが、目覚ましが一番役に立ちます。
機種やOSを選ばないのも素晴らしく、Windows Mobileなども終わってしまったOS搭載機でも大丈夫です。
このスマホ目覚ましのよいところは、「曜日」「毎週繰り返し」「単発」だけでなく、「何分おき」など、自由自在に鳴らす時間をプログラムできるところです。
会社に行く平日は、二度寝も見越して6:30から10分刻みで鳴らしまくる、といったこともできます。
これは、普通の市販の目覚まし時計ではできないことなので、実はめちゃくちゃ便利です。
プログラマブル目覚ましに慣れてしまうと、もう普通の目覚まし時計には戻れません。
写真はなんと、もはや「オワコン」と化した Windows 10 mobile が動いているスマホでの目覚まし時計です。
スマホとしては「おまえはもう死んでいる」ですが、目覚まし時計としては全然ふつうに動いてくれます(笑)
■ スマホ・タブレット再利用法 ベスト2 「至高の音楽プレイヤー」
もう販売終了しましたが、アップルの「iPod touch」は、ほぼ「iPhone」と同じものだった時期がありましたね。
スマホの原点を振り返ってみても、音楽プレイヤーと携帯電話は、とても親和性が高いようです。
というわけでこれも、どの機種やOSであっても基本的に音楽再生アプリが搭載されていますので、「音楽プレイヤー(あるいは動画プレイヤー)」として使う方法があります。
カセットテープのウォークマン時代とは異なり、全て電子化されているため音飛びもありませんから、屋外のジョギングなどに使ってもOKです。
あるいは、今ではこのスマホやタブレットの機能を車載(ビルトイン)にした、「ディスプレイオーディオ」というものもあるそうで、車に取り付けてカーオーディオとして使うのもアリです。
さすがにマイカーには優秀なナビが載っているかもしれませんが、社用車や業務用車などには、AMラジオしかついていないことが多いので、カーオーディオの代わりに乗っけてしまうというのが便利です。
動画プレイヤーについては、ここ10年くらいのスマホだと一応その機能がついていますが、画質やコマ数などが性能に依存しますので、すこしだけハードルが上がります。
しかし音楽再生に関しては、性能がネックになる機種はないと思います。
写真はこれまた Windows 10 mobile 搭載機種での「ミュージックプレーヤー」です。もちろん動画も動きますが、音楽プレーヤーとして使うのがベストでしょう。
■ スマホ・タブレット再利用法 ベスト3 「巨大カーナビ」
オーディオではなく「ナビ」のほうに目を向けると、タブレットを「巨大カーナビ」として使うことができます。
普通のナビは、7インチから8インチですが、10インチナビを「使わないタブレット」で実現させれば、追加費用はゼロです。
ただし、ナビとして使う場合は、「グーグルマップのオフラインマップが使えること」「GPSがついていること」など、すこし条件が出てきますので注意です。
GPSは外付けもできるので、改造好きな方はいろいろ試せます。マップも、SIM搭載機で格安SIMを契約できるなど条件がいろいろ変わってくると思います。
私は、業務用の車に、GPS付きのAndroid7.0の10インチタブレットを乗っけています。
写真はAndroid4.4の機種で動いているグーグルマップです。2023年現在、Android4.3まではグーグルマップ対象外になってしまいましたが、4.4だとまだ動くのです!
それもオフラインマップ対応なので、電波がなくてもOK。
ただ、こちらの機種はGPSがついていないので、別にマイクロUSB経由でGPSレシーバをつける必要があります。
レシーバが動けば、当然マップも連動して動きますので、ナビとして使えます。
古いスマホやタブレットも完全復活です(笑)
CeleronMくらいの古い32ビットCPUのマシンをなんとか活かそうと試行錯誤してきましたが、いろいろなLINUXをインストールしてみて、これまで「まあまあ」いい感じだったのが
PuppyLinux Xenialpup7.5
でした。
PuppyLinuxのシリーズとしては、もう何段階か古いもので、すでに新しいPuppyが発表されているわけですが、CPU性能のバランスと2023年での使い勝手を考えると、ちょうどこのあたりが落としどころだったわけです。
これより古いと、Firefoxのブラウザが最新のものにできず、なおかつ、これより新しいと、PuppyLinuxそのものがすでに肥大化していて、どうしても重たくなってしまうからです。
それでもやっぱりブラウザ以外を使うのには問題がないのですが、ブラウザだけはインターネットの向こう側のデータも肥大化しているので、「ちょっとしんどいなあ」と感じることが増えてきました。
そこで、このクラス、32ビットCPUを持つハード向けの軽量Linuxとして、「あまり取り上げられることの少ない」
Q4OS
を試しにインストールしてみました。なんとドイツ製だそうです。
インストール体験記は、ほかの方が上げたものがネットに多数転がっていますので、そちらも参考になさってください。
このQ4OS、軽量LINUXとして、というよりかは「Windowsもどき」として取り上げられることが多いディストリビューションと思います。
よくできている反面、「クセがつよい」ところもいくつかあって、素人向けか?と言われたら微妙です。
特に
インストールにやたら時間がかかる!
点については特筆すべきものがあります(笑)
<Q4OSのマイナスポイント>
■ CDなどでのライブ動作ができず、起動させるとHDD等にインストールするしかない
■ CDでのインストールにやたら時間がかかる。1ファイルずつ転送し、1ファイルずつインストールしているように見える。
■ システム本体のインストールで2GBくらいなのだが、1時間はゆうにかかる。
■ アプリは別、まずシステムのみでインストールする感じ。
(LinuxMintもインストールに小一時間かかるが、基本的なアプリも自動で入る)
■ アプリの入れ方もクセがある。特にプレインストールのソフトについては、小回りが利かず、入れたり消したりが細やかにできない。
逆に、地獄のインストール時間を過ぎてしまえば、たしかに動作は軽いです。
<Q4OSのプラスポイント>
■ 見た目や、ファイル構成、構造がWindowsにかなり似せてあるので、わかりやすい。
■ Linuxにあまり慣れていない人にとっては、感覚的に理解できる。
(逆に、ある程度Linuxを使い込んでいると、迷う場面がある)
■ 単体で入るアプリについては、個別のインストーラがWindows風でわかりやすい。またアンインストールもWindows風なので、これまたわかりやすい。
(メニューも、Windowsそっくりにできる)
<Q4OSのクセつよポイント>
■ KDEベースなのでブラウザとファイルマネージャが一緒になっている。
■ KDEなので、KDEなので、いろいろKDEにされちゃってる(笑)
■ アプリのインストールの仕方が、ちょっとややこしい。フルインストールする人は何も考えなくてもいいけれど。
■ アプリをフルでインストールすると、また時間がやたらかかる。
++++++++++
まあ、一言で言えば「入れるのに時間がかかるけれど、動き出したらちょっと速い」というディストロです(笑)
それから比較すると、やっぱりPuppyLinuxはよくできていて、ライブCDでもライブUSBでもさらっと動くし、インストールするときもファイルが500MBくらいしかないので、すぐインストール完了するのです。
あの「入れる時の速さ」に慣れると、LinuxMintですら「うえー、小一時間かかるじゃん」と思ってしまうので、Puppyはやっぱりすごいです。
重量級ディストロを一回入れる間に、3回くらい入れ直すことができるのがPuppyLinuxのいいところ!
(なんのこっちゃ)
++++++++
さて、OSそのものはそこそこ軽量で、古いマシン(CeleronM380)でも、「まあ、これくらいなら」という感じでストレスがないくらいには動くのですが、やはりブラウザはダメです。
プレインストールされているKonqueror(コンカラー)ブラウザもクセだらけだし、Firefoxを入れてみたらYou Tubeなども激重でした。144Pでもコマ落ちするくらいです。
Chromiumに至っては、これはまあ仕方ないですが、「SSE3がないので入れられない!」と弾かれてしまいます。
Firefoxこそ最新のものが入りましたが、テキストベースのサイトならいざ知らず、重いサイトはしんどいです。
うーん、OS自体の感触は良かっただけに残念。
最近、「速さ」についてはキワキワのところを追求しているので、表向きのOSの動作は速いけれど、ブラウザの内部の描画処理はどうか?みたいなところまで気になってしまいます。
いちばんてっとり速いのはYouTubeの解像度を細かくいじりながら、どこまでコマ落ちせずに出るか、みたいなことを見て判定すればわかるのですが。。。
その意味では、別のところでも言ってるかもしれませんが、ChromeOSは、よくできていて、YouTubeの描画速度が限界まで引き出せる仕様になってます。あれはすごい。
いやー、古いマシンを活用するって難しいですね。
スタンドアロンで使うのであれば、別にWindowsXPでもいいわけで、ネットにつなぎたいから、古くても活かせるかどうか、というギリギリを攻めることになります。
とすればブラウザなりを動かして、どこまで速度が出せるのか、という限界を探りたいので、
■ OSが軽量であること
■ メモリを圧迫しないこと
■ 描画を最大限引き出せること
■ できるだけ新しいブラウザが入ること
などをすり合わせていかねばなりません(笑)
私の個人的順位は
速くて軽い
↑ AntiX
PuppyLinux
Q4OS
↓
速くなくて軽い
という感じでしょうか。ただし、AntiXはいろいろとめんどくさい・・・。
<追記>
C6320 やっぱりXenialPup7.5に戻したら、めちゃくちゃ体感的にも速かった!
You Tubeでも360Pでほぼコマ落ちなしで動いたので、結局PuppyLinuxが最速なのかなあ・・・。
PassMark のCPU性能値メモ
■ Apple A11 Bionic 4368 (iPhone8)
■ snapdragon480 3638
■ MT8183 2219 (Fire HD 10)
■ Apple A9 2053 (iPhone6S)
■ Pentium N4200 2158 (ideapad120S)
■ Celeron N4020 1571 (C214MA)
■ Apple A8 1534 (iPhone6)
■ Pentium E5800 1150 (Vostro230)
■ Celeron N3350 1112 (CX1100)(ideapad120S)
■ MT8168 1029 (Fire HD 8)
■ Pentium P6200 889 (ID59CG)
■ Celeron 877 675 (MP702)
■ Celeron N3050 590 (ideapad300S)
■ Celeron N2840 588 (G50-30)
■ Celeron N2830 550 (C300M)
■ Celeron N2807 497
■ Celeron 900 397
■ snapdragon410 391
■ Celeron 570 344
■ Celeron 550 319
■ snapdragon210 271
→ N2830でもChromeOSが動く。
→ 若干重いけれどCeleron900でもChromeOS flexが動く。
→ Celeron550では機種構成によるかもしれないけれどChromeOS flexは動作せず。
本業の仕事で使うのはともかく、個人的な仕事や副業、ちょっとしたネット上の作業なんかでは、
Chromebook
が快適だぜ!ということに最近気づいてしまったヨシイエさんですが、それまでLinuxMintを入れていたマシンにもChromeOS flexを入れたり、めちゃくちゃハマっております。
ほんまもんのChromebookとしては現行モデルに近い「ASUS Chromebook Flip C214MA」を主に使っていますが、放出品で一世を風靡した富士通のシンクライアント「FUTRO MP702」にもChromeOS flexを入れていて、まったく問題がありません。
ハマったついでに「ASUS Chromebook CX1100」と「ASUS Chromebook C300MA」まで中古で入手しました。
■ ASUS Chromebook Flip C214MA タッチパネル
Celeron N4020 1.1GHz / 11.6インチ 1366×768 /4G /eMMC32GB
■ 富士通 FUTRO MP702
Celeron 877 1.4GHz / 12.1インチ 1280×800 /2G+2G /HDD増設
■ ASUS Chromebook CX1100CNA
Celeron N3350 1.1GHz / 11.6インチ 1366×768 /4G /eMMC32GB
■ ASUS Chromebook C300MA
Celeron N2830 2.16GHz / 13.3インチ 1366×768 /4G /eMMC16GB
=======
ちなみにCeleronの年代は
■ 877 2011〜
■ N2830 2013〜
■ N3350 2016〜
■ N4020 2019〜
という感じです。 すべて2コアの廉価版CPUですね。
877だけがちょっと系統が異なり、CPUとしては古いんですが、いわゆるAtom系ではなくSandy Bridgeコアです。
まあ、ぶっちゃけどのマシンもシュパシュパ動いています。
ただ、マニアはともかく、普通に購入する場合には、Chromebookの自動更新年限というものがあり、ある時期からアップデート保証がされなくなるので、年次モデルについては注意が必要です。(AUEとも言います)
Chromebookの自動更新ポリシー
https://support.google.com/chrome/a/answer/6220366?hl=ja
だいたい、新モデルから7〜8年くらいは自動更新の対象になるようです。
■ C214MA 2027年6月まで
■ CX1100 2024年6月まで
■ C300 2019年8月まで
というわけで、C300については「バリバリに期限切れ(笑)」です。
CX1100も残り1年を切っていますね!
セキュリティ関連の更新が含まれるので、期限切れのものを使うのは当然ながら推奨されませんが、機械本体が元気に動いているのに、廃棄せねばならないというのはちょっと残念。
C300については、いろいろ改造すれば、別のOSを入れたり、ChromeOS flexを入れたりもできるようですが、ハード的な問題なのか、OSの入れ替えをすると「本体から音が出なくなる」という症状が確認されています。
ChromeOS Flexに限らず、別のふつうのLINUXを入れた人も、音が出ない症状の報告をしているので、たぶん共通してダメなのでしょう。
とりあえずは、だらだらゲストモードでネットを見るとか、You Tubeを見るとか、そういう使い方であれば、ぜんぜん問題なくまだまだ使えると思います。
まあ、これもぶっちゃけですが、いまさらC300を中古で買おうというような猛者は、セキュリティがどうとか、音が出なくなるとか、まったく気にせずむちゃくちゃ蹂躙すると思うので、ぜひ安くて良い躯体が出ていれば、遊んでみてください。
Chromeのバージョンは、2023年7月現在で114ですが
C300MAの場合
バージョン: 76.0.3809.38(Official Build)dev (64 ビット)
で止まっています。気をつけなはれや!
★ 余談 ★
C214MAなどの最近発売されたChromebookは、タッチパネルが載っていて、Androidのアプリが動かせるようになっています。
なので、ちょっと重くてゴツいタブレットとしても使えるのですが、これも正直な話、緊急的には使えるものの、ふだん使いをするには、ふつうのタブレットを買ったほうがはるかに便利です。
そのため、Chromebookとしての使い方の真骨頂は、やはりノートPCのような使い方がいちばん性に合っているように感じます。
多様なアプリを使いたい場合は、ChromeOSの場合「Linux」用のアプリ、ソフトが動くので、そちらを動かしたほうがまだ理にかなっているような・・・。
今はなき東芝のLibretto20に、Slackwareを入れて遊んでいた時代からのLinuxファンですが、とにかく「古い」マシンが大好きで、これまでありとあらゆるLinuxをインストールしてきました。
Linuxの世界では「軽い」とか「古いマシンでも動く」なんてことが求められることが多く、肥大化したWindowsの代替として用いられたり、アップグレードに取り残された機種の救済として使われることも多いと思います。
さて、Linuxの世界で言われる「軽い」というのは、いくつかの意味があります。
■ CPUの速度、能力をあまり要求しないという意味での軽い
■ メモリをあまり使わないという意味での軽い
■ インストール時のメディア容量が少ないという意味での軽い
などです。
これらの言葉はごちゃごちゃに用いられているので、たとえば「CD一枚に入ってしまうので、CDだけでライブ動作ができる」というディストリビューションもあるし、逆に、「CPUの要求度やメモリ消費量は少ないのだけれど、インストールメディアはCDでは焼けずDVDじゃないとだめ」みたいなこともあります。
このあたりは整理されていないので、各自が「いくつかのディストリビューションを試して」判断するしかありません。
さて、では実際にいろいろなLinuxに触れてきたヨシイエ的には、どんなディストリビューションがよいのか?
なんとここに来て、ある程度の結論が出てしまったので、「独断と偏見」を交えながら2023年のLinux事情についてお話したいと思います。
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■ 古マシンで実用・最軽量Linux → XenialPup7.5
CeleronMなどの非PAEなCPUや1Gくらいのメモリしか積んでいないという意味での古いマシン(Windows XPの最後あたりのモデルとか)であれば、XenialPup7.5が一択だと思います。
実際にその構成で運用しており、たしかに遅いですが動きます。
一般的に、Linuxでも、バージョンが古ければ古いマシンでも対応しますが、近年のバージョンになってくると必然的に「要求スペックも高くなる」のはLinuxでも同じです。
Xnialは Ubuntu 16.04 LTS の互換ですから、いくらLTS(ロングサポート)とはいえ、最新の22.04LTSと比較すると6段階も昔ということになります。ところが、このバージョンでインストールされたFirefoxは、最新のアップデートにもバージョンアップできるので、ブラウザを中心に使う場合には「最新の」ものが使えることになります。
おなじPuppyLinuxでも6以下だと、ブラウザのアップデートが途中までしかできないので、2023年にこのクラスの機種を復活させる場合は、一択ということになるわけです。
基本的に「軽量、低スペックCPUでもOKで、メモリ量も要らず、かつ最新ブラウザが使える」というわけですから、バランスが取れています。
■ CPU・最軽量Linux → PuppyLinuxシリーズ
というわけで、CPUが古い、遅い、メモリが少ないという場合は、まず「第一選択」がPuppyLinuxになります。最新のFossaPupは、Ubuntu 20.04 LTSに追従しています。
なぜ「第一選択」になるかというと、CPUが遅くても大丈夫で、メモリが少なくてもOKで、なおかつ『使い方がわかりやすい』からです。
たしかにPuppyのデスクトップやらメニュー、アプリの動かし方は「くせ」があります。表示の仕方や説明は洗練されておらず、「まるで素人が説明書きを書いたような」感じがして、戸惑う人が多いと思います。
しかし、結果的にはそれでも「一番わかりやすく、なおかつ親切で、設定が楽ちん」なのです。
もちろん、日本語化等は、ほんのわずかだけ日本語化パックを適用したりしないといけないので、「アホでもできる」というほど楽ではないですが、それでもわかりやすいです。
シングルコアで、メモリが2G以下の場合は、まずPuppyLinuxを試してみてください。
■ 動作・最軽量Linux → Antixシリーズ
さて、実用LINUXとして動作が最軽量なのはAntiXだと思います。ぶっちゃけPuppyLinuxより、ほんのわずかだけ速いのではないか?と思います。
起動時間、アクションを起こしてからの反応などを比較すると、PuppyLinuxもかなり速いですが、それよりほんのわずか速いのがAntiXです。
(メモリ使用量を計測した方がいるようですが、AntiXは大抵の場合最小を示します)
ただ、問題点がいっぱいあります(笑) まず、日本語化の設定がめんどくさかったり、Wifiの電波を掴む設定がめんどくさかったり、メニューの中から必要な設定を探すのがめんどくさかったり、設定そのものがめんどくさかったりします(爆)
なにせ、ありとあらゆるところが、「親切そうなふりをして不親切」なのがAntiXなので、Linuxが大好きなマニアであれば「特に困らない」とか嘯(うそぶ)きますが、初心者からしたら「え?これってどうしたらいいの?」とハマる箇所が多いディストリビューションだと言えるでしょう。
嘘だと思ったらインストールしてみてください。めんどくさいから!
他にも、PuppyLinuxだとフルバージョンのFossaPupでもISOイメージサイズが500MBなので、CDRに焼けばすぐ使えるのですが、AntiXのフルは1.4GBもあるのでDVDRにしないといけないのです。そして、CUI(キャラクタのみ)ではなく、GUI(マウスが使える)バージョンの最低サイズでも800MBあるので、これまたCDRに焼けません。DVDRがやっぱり必要になるというめんどくささです(笑) そこは700以下にしろよ!
とにかく、「少しだけPuppyより速そうだけれど、めんどくさい」のがAntixです!
■ なにもない・最軽量Linux → Tinycoreシリーズ
どこのサイトでも声を大きくして「言ってない」けれど、何といってもこの世で最も最軽量なLinuxはTinycoreです。間違いない。Pentium2でも動きます。GUIなしだと486DXでも!
まあ、Linuxが動き、マウスが使える(GUI)という、ただそこまでしか動かないLinuxなので、当然最軽量なのですが、まともに使いこなすには、技量と熱量と我慢強さが必要です。
Linuxが大好き、Linuxの変態、Linuxなら抱ける、というツワモノだけがインストールしてよいLinuxだと思います。
(それでも、昔のSlackwareでXを動かすのよりは楽で、インストールするだけですぐ動くのよ!)
そんなわけで、ビジネスに使ったり、ブログを書いたりするような用途には、まったく向いていません。
(でも2022年現在でも新バージョンが出続けているという恐ろしいヤツです)
■ すべてが揃ったバランス・最軽量Linux → LinuxMintシリーズ
Windowsを使っていた人が、ほとんど違和感がなく、また感覚的に「どうしたらいいかわからない」ということがなく、なおかつLinuxの中でも軽量で、「まるで市販のソフトウエアメーカー品みたいに洗練されてる!」のがLinuxMintです。
Linuxのディストリビューションの中でも、使用者が最多に近いのも頷けます。
よくできていて、他のソフトをインストールするときなども実にわかりやすく、親切丁寧でかっこよくてレディファーストで女たらし、みたいなディストリビューションです(笑)
2コア以上、かつメモリ4Gクラスのマシンであれば、まずはこのLinuxMintを入れてみるのが良いかと思います。
中身はほぼ、ubuntuみたいなものなので、情報もたくさんあります。
困ったことがあるとすれば、現在バージョン21くらいまで上がってきたんですが、じわりじわりと重くなってきています。
ぶっちゃけ「2コアになったばかりのCPU(Coreシリーズ初期や安値のCeleron)やら、4Gメモリ積んでいてもHDDだったりすれば、待たされる時間が多くなってきました。
動き出すとそれなりに快適なのですが、そこまでにちょっと時間がかかる感じがしてきたのが残念です。
(日本語化とか考えなくても、日本語ですぐ使える設定箇所が最初からあります)
■ 実は「最速」Linux → ChromeOS Flex もう最強!
そして、完全なるダークホースなんですが、けして「最」軽量とは言えないものの、「最速」かもしれない?おそろしいLinuxが見つかりました。
それがChromeOS Flex です!!
今、この文章を打っているのはCeleron900 2.2GHz メモリ2Gのマシンですが、これまで当然のようにXnialPup7.5を入れていました。
それが、これくらいの構成では一番速い選択だったからです。
ところが、このマシン、ChromeOS Flexが入ったんですね。入ってしまえば、youtubeの動画解像度の選択などで調べても、なんとPuppyLinuxより速いのです!
ちょっとややこしいことにChromeOSは「最軽量」をうたっていません。なぜなら公式には
■ 64ビット対応CPU
■ メモリ4G
■ USBインストールメディア8G以上
となっているからで、まあそれなりには要求度が高いからです。
PuppyやAntiXは32ビット版がまだあるし、メモリも1Gくらいから大丈夫です。
CDR一枚に入るし、それくらいで動くということは、HDDも1G〜2Gが大丈夫ということなので、ChromeOSの8G要求は高めということになるでしょう。
それでも、なんということでしょう!
ぶっちゃけ、ChromeOSの現行版はメモリ2Gでも十分動くのです。
動いてしまったら、PuppyLinuxより速いってどういうこと?!!
(軽いのではなく、ほんとうに”速い”。CPUの能力をフルに引き出している感じです)
そうすると、みなさんの周りには、「2コアで、メモリ2Gから4Gからくらいのマシン」が転がってますよね?いわゆる10年くらい前のマシンですが、そういうのであれば、第一選択が
ChromeOS Flex
に変わってくるわけです。これは大穴が後から追い上げて来た感じがしませんか?!
========
動作原理として、PuppyLinuxが速いのは、「いったんOSもソフトも全部メインメモリに取り込んでしまって、その上で動作する」という特徴がありました。
なので、物理的にディスクアクセスはしないし、メインメモリ上だけですべてが完結するので、速度が出せるということになります。
わからないのは、そんな「原理上最速」であるはずのPuppyLinuxより、ChromeOSが速い理由ですね。
AntiXの場合はもともとXを使わないとかsystemdを使わないとか、まあ変わったことをして速度を出している感はあるのですが、ChromeOSの場合はよくわかりません。
設計思想が「すべてをぶっ飛ばしてChromeブラウザが動くことしか考えていない」ので、それに起因するのでしょう。
なおかつ「Chromeはスピード狂である」という名言があるくらいで(笑)
「Chromeはなぜ速いのか?」
https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/analysis/200812/22/chrome.html
だとすれば、ChromeBookが「マジで速い」理由も見えてくるような気がします。
というわけで結論
■ アホみたいに古いマシンをなんとか再利用しなくてはいけないというときはPuppyLinux
■ アホみたい古いマシンで遊んだり勉強したりしたいときはAntiX
■ 古いマシンが余っている人間はChromeOS Flex
■ 古いマシンでLinuxを勉強してみようかな、というときはLinuxMint
■ マシンも変態、自分も変態な人はTinyCore
です。
もう間違いない!
あまりにもChromeOS Flex が快適なので、これまで常用していたLinuxMintから大幅に浮気をしてしまっているヨシイエさんですが、軽い、軽量だ、速い!といってもどこまで古いパソコンでも実用になるのか、実験してみたい気持ちに襲われました。
ChromeOS そのものは、古いChromeBookの仕様などを見ているとなんとなくわかってくるのですが、日本だと
■ Chromebook C720 (エイサー)Celeron 2955U メモリ4G SSD16G
あたりが2014年に発売された古参のマシンということになるかもしれません。
ところが、これよりメモリが少ない機種もけっこうあって
■ ASUS Chromebook Flip C100PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB
■ ASUS Chromebook C201PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB
とか
■ DELL Chromebook11 Celeron 2955U 1.4GHz 2G SSD:16GB
■ 東芝 Chromebook CB30 Celeron 2955U 2G 16G
なんかもあります。
========
★ 2015年くらいの標準ChromeBookは
CPU:Intel Celeron N2830や Celeron 2955U
RAM:2GBか4GB
ストレージ:eMMC 16GBまたはSSD16GB
が多かったようです。
========
どうも、ChromeOSはZRAMというLINUXカーネルの圧縮RAMディスクを使っているらしく、
https://ja.wikipedia.org/wiki/Zram
RAMが少なくてもいいらしい。
なので、2Gくらいのメモリから動くのだそうです。通常は4Gで、8G以上だと余裕あり、ということになるでしょうし、今後は(まあどんなOSでも肥大化するので)8Gあたりが標準になってゆくのかもしれません。今のところは4GでOKです。
CPU的には、PAEとSSEが動くことが要求されているようで、
■ Pentium4以降(PAE・SSE搭載)
■ 2Gくらい?のメモリ
■ ChromeOS Flexが要求する8GのUSB
が最低基準になるかもしれません。
さて、そこで、Celeron900 2.2Ghz メモリ2Gにした、NEC VersaPro PC-VY20(VF-6) をChromeOS Flexで動作させてみました。
もともとはWindowsXPくらいのモデルでしょうか。
インストールはとくに困ることなく、ライブUSBからHDDにインストールできます。USBからのブートをしない場合は、BIOSに入って「レガシーUSB」みたいなところをイネーブルに変更すれば大丈夫と思います。
初期設定ではUSBーFDみたいになってる場合があり、フロッピーの代替としてしか読んでくれないので、ブートできない可能性があります。
さて、動かしてみると「ビュンビュン」「サクサク」とはいわないものの、そこそこ普通に動きます。
これまで、このマシンにはXenialPup 7.5 を入れていたのですが、なんと、それより速そうです!
youtubeの動画の解像度でチェックしたのですが、おなじマシンなのに、
◆ XenialPup7.5
1080P → 静止画になってしまう。音は出る。
720P → 通常再生OK
◆ ChromeOS Flex
1080P → グルグル回りながら、途切れつつ再生
720P → 通常再生OK
という違いがありました。
動画の再生能力は基本的にCPUパワーに大きく依存するので、それほど差がないのが普通なのですが、ChromeOSが
「めちゃくちゃ軽い」
のがよくわかります。絶妙な違いでも、OSのチューニングで「差がつく」ということがわかります。
========
結論
◎ メモリが2Gあれば、シングルコアCeleronでも、動く。
◎ youtube動画も、720Pまでは再生できる。
✕ PAE非対応CPU Celeron Mあたりはダメ。