2025年3月6日木曜日

【完全版】 miniDVがいよいよ生産終了! 撮りためたビデオの保存はどうする?スペシャル! <後編>

 

 前回の前半部分では、miniDVやVHSビデオなどの古いメディアの記録を、別の何かに移行して保存することの「概略」をさらっとお伝えしました。


 そして、これらのminiDVやVHSは「SD画質」なので、ハイビジョンではないため、できれば「S端子」を使って移行し、あるいは「黄色・赤色・白色の映像端子」を使って移行すればいいのだ、という基本をお話しました。


 その移行先は、少し前までは「MPEG-2でDVDに焼く」方法があり、今後は「キャプチャ機器を使ってMP4ファイルにする」方法がよい、というところまでは説明しました。


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1 <miniDV機器が故障していた場合のヒント>


 今回私は、ずっと使っていたDVビデオカメラがどうも故障しているっぽいので、代替機を探すところから始めましたが、注意点をまとめておきます。


■ miniDV機種のメーカー修理は、もうできない。(受付すらしてくれない)

■ 本家メーカー以外の業者さんでも同じ(結局、部品がないから)

■ ということはヤフオクやメルカリで中古を買ってくることになる。

■ 動作チェックを済ませて、それが明記してある中古品はだいたい1万円〜くらい

■ 未チェックでジャンク扱いだと数百円からあるが玉石混交

■ 「再生はできました」みたいな簡易チェックされたもので3000円前後


 まずはこのへんまで。予算が1万円あれば、中古の完動品がまあ買えます。(いまの段階では。これから玉数が減ってきます。ジャンクに複数台手を出してもいいですが、電源だけつく感じで3台も買えば当たりが入ってます(笑)


 ハズレを掴みたくなければ、チェックされた記載があるもので、1万円前後のものがいいと思います。ビデオに詳しい業者さんは、だいたいそこらへんの価格をちゃんと見て出品しています。


 さて、以前に自分がminiDVのビデオカメラでたくさん撮影していた場合、


■ 自分の持っている機種のメーカーと年代をできるだけ合わせたほうがよい

■ 充電器やチャージキット、バッテリーや周辺機器が使い回せるから

■ ヤフオクやメルカリは「本体のみ」出品がやたら多く、ケーブルや充電器が結局必要になる。

■ まったく同じ機種でなくても、年代が近ければ周辺機器はおなじのことが多い。


といった点も覚えておくとよいと思います。本体が動くことも重要なのですが、むしろバッテリーはいらないけれど、充電器やACアダプタのほうが、ビデオを救い出す作業のためには必須になるでしょう。


 そして、テープからデータを救い出す際に、重要な点を挙げてゆきます。


■ まず本体がちゃんと動くこと。電源が入る。テープの出し入れができる。再生ができる。

(ジャンク明記のものは、これらが非記載です。まったくの未チェックが多いです)

■ 電源がついている液晶画像が掲載されている場合「エラーコードが写っている」「つゆつき表示が写っている」のは怪しいです。電源は入るけれど、そのままでは動かない可能性あり。

■ 本体・充電器やACアダプタ・映像(AV)接続ケーブルが最低限必要。S端子付きが望ましい。

■ 映像接続ケーブルは、各社微妙に仕様が違ったりするので、注意すること。ヘッドホン端子みたいな形状で電極が4つあるものから、特殊端子の形状もある。


 本体が動き、充電器があっても「映像と音声を取り出さなくてはいけない」ので、そこがポイントです。

 DV端子(IEEE1394)時代は、DV端子が全機種ついているので、そのままデジタルデータが取り出せましたが、今回ビデオキャプチャを行うには「S端子がもっとも画質がよく、次に黄色・赤色・白色端子は必須」です。

 これらの端子は、本体から直接出ていない場合が多く、「AVケーブル」といった名称の変換ケーブル経由で信号を外に出す機種が大半なので、かならずこの「映像接続ケーブルの有無」を確認してください。

 DV端子で編集していた人は「この端子から取り出せば劣化ゼロなのになあ」と思ってしまうのですが、何度も言います。「忘れてください」(笑)

 DV端子からのキャプチャがまともにできる機器は、もう市販されておらず、存在そのものもごくわずかです。

(めちゃくちゃ速いデスクトップ型PCにIEEE1394のPCIボードを差して、DV端子同士の接続で取り込んで、それをMP4にソフトウエア変換すれば、もちろんできますが、めんどくさいです)


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2 <ビデオキャプチャ機器 総まとめ>


 では、いよいよMP4キャプチャのための機材を一挙紹介!もう、PCなし、パソコンなしで出来るハードウエアキャプチャの製品だけを揃えました。

 それぞれの機種の注意点も一気に説明します!

 実は、旧アナログビデオ(miniDV含む)からキャプチャできる市販の機種は「おおむね3メーカー」からしか選べず、機種もおのずと決まってきます。



■ アイ・オー・データ GV-HDREC(GV-HDREC/C)

 画面なし S端子なし HDMIキャプチャあり アナログキャプチャあり16:9


■ アイ・オー・データ GV-HDREC/B2

 画面なし S端子なし HDMIキャプチャあり アナログキャプチャあり16:9

 配信機能(ビジネス向け)


■ アイ・オー・データ GV-VCBOX アナ録

 画面あり S端子あり HDMIキャプチャなし アナログキャプチャのみ4:3

 MP3作成機能


 アイ・オー・データからは3機種。上の2機種はHDMIキャプチャが中心で、アナログはおまけなので16:9で録画されてしまいます。

 本来のアナログビデオキャプチャは最後の機種。こちらはアナログ専用機みたいなものです。「アナ雪」をもじった「アナ録」が目印。

 いちばん上の機種が実売1万5千円くらいでHDMI兼用機としては安いのですが、16:9で保存されるのが難点なのと、S端子がついていません。

 画面が内蔵されているのは最後の機種「アナ録」だけです。他の機種は別にHDMIモニタが必要になります。



■ サンワサプライ 400-MEDI029 

 画面あり S端子あり HDMIキャプチャなし アナログキャプチャあり4:3



■ サンワサプライ 400-MEDI034

 画面あり S端子なし HDMIキャプチャあり アナログキャプチャあり4:3


■ サンワサプライ 400-MEDI040

 画面あり S端子なし HDMIキャプチャあり アナログキャプチャあり16:9?

 4K対応


■ サンワサプライ 400-MEDI045

 画面あり S端子あり HDMIキャプチャなし アナログキャプチャあり4:3

 MP3作成機能


■ サンワサプライ 400-MEDI046 

 画面なし S端子なし HDMIキャプチャなし アナログキャプチャあり4:3


 サンワサプライ製品は簡易版の046以外は画面ありです。

 アナログビデオ向けとしては、S端子がついている「029・045」の2機種がおすすめ。

 045のほうは029より1万円くらい実売が高いのですが、MP3作成機能(つまり、音だけのキャプチャーもできる)が加算されているだけなので、売れ筋は029だと思います。

 034と040はHDMIでのHDキャプチャが中心なので、アナログビデオはおまけ機能みたいな感じですね。

 046は型番が一番大きいのですが、最低限のアナログキャプチャだけに絞った廉価版です。(9980円)画面なしのため、他にHDMIモニタが必要です。



■ ラトックシステム RS-AVREC1

画面あり S端子あり HDMIキャプチャなし アナログキャプチャあり4:3

MP3作成機能


■ ラトックシステム RS-AVREC2

画面あり5インチ S端子あり HDMIキャプチャなし アナログキャプチャあり4:3

MP3・WAV作成機能


■ ラトックシステム RS-AVREC3

画面あり5インチ S端子なし HDMIキャプチャあり アナログキャプチャあり4:3

4K対応


 ラトックのシリーズは2025年3月発売で、いちばん最新です。それもあって、ランナップや機能をうまく他社のも折り込みながらまとめこんでいる感じがします。

 価格帯は他社より1万円〜ずつ高い感じがするのですが、画面が大きい機種を投入したり、音声だけのキャプチャにも力を入れていたり、「機能てんこ盛り」型なのでお値段もその分上がってしまっているようです。


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 実はこれらの製品は、中国製のOEM元があるらしく、似たような機種が別の名前で出ていることもありますが、流通量がごく少ないので「アイ・オー・データ・サンワサプライ・ラトックシステム」の3社で選んで間違いありません。

 いちおう国内でブラッシュアップというか、微細なチューニングが施されていると期待します。


 この中でどれを選ぶかですが、「HDMIでHD画質のキャプチャもしたい」と思っているのか「MP3なりの音声キャプチャもしたい」と思っているのかで、選択肢が変わってきます。

 逆に、「アナログキャプチャ・SD画質一択!」とminiDVの移行保存だけを目的にするのであれば、


”サンワサプライ 400-MEDI029”

 

が、S端子付きではもっとも安く(実売/直販19800円)高画質です。



 というわけで2回に渡ってお届けしましたが、昔のminiDVビデオのデジタル化やデータ化は、これでバッチリだと思います。


 ぜひ、お早めに挑戦してくださいね!


【完全版】 miniDVがいよいよ生産終了! 撮りためたビデオの保存はどうする?スペシャル! <前編>




  2025年の2月を持って、あのSONYが


「Blu-ray Discメディア(BD)、録音用ミニディスク(MD)、記録用MDデータ、ミニDVカセットの生産を終了する!」


と発表したので、さあ大変。かつて撮りためたminiDVカセットのビデオ映像とか、どうしようかしら?と慌てだしたおじさんたちがたくさんいることでしょう。(わたしもその一人)


 ぶっちゃけこのニュースについては「MDとDVについては20年以上前の規格なので、まあわかるけど、ブルーレイディスクもおしまいなの?!」と驚きを隠せないのですが、DVDが長く生き残ったのに対して、ブルーレイは、どうも短期間で滅びてしまうようです。

 これからハイビジョン映像の保管はどうしたらいいのやら?とは思いますが、どうも時代は「個人所有」から「アマプラやネトフリなどの配信」へと移行してしまったようですね。


 さて、問題はminiDVです。私はその昔映像屋まがいの活動をしていた時期があるので、DVカセットをやたらたくさん持っていて、それをなんとか違う形でアーカイブしておかねばなりません。

 実はミニDV関係の機器は、すでに軒並み「修理受付期間」も終了しており、


■ 手持ちのminiDV機器を保管する

■ ヤフオクなどで稼働品のminiDV機器(ビデオカメラ等)を買ってくる


くらいしか方法がありません。それぞれ現存するものが故障すればおしまいです。


 実はminiDVどころか、いわゆる昔のVHSビデオに関しても、すでに再生機器は製造終了(2016年ごろ)、テープも終了になって久しいので、

「2025年問題」

としても話題になっているようですね。

 こちらの2025年は「機器」の話ではなく、テープそのものが劣化して、いよいよダメになるということのようです。


 というわけで、VHSにせよ、miniDVにせよ、なんとか別の形で保存したい!という人向けに、今回は「完全版」としてそのノウハウをお届けしましょう!


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1 <2025年までの保存ノウハウ>


 と、その前に、すこしだけ「これまでの期間は、どのようにデータ移行がなされていたか?」というお話をしておきます。基本はVHSでもS-VHSでもminiDVでも同じなのですが、これらは「SD画質(720×480px)」と言われる旧来のテレビの規格に合わせられていましたので、


 ”どの機器からでもMPEG-2でキャプチャしてDVD化してしまう”


というのがここ10年くらいのセオリーでした。現行品ではもう売っていませんが、ヤフオクなどではこの時代の「MPEG−2キャプチャ機器」がまだ残っています。


 MPEG−2というのは、DVDに格納されている映像データとほぼ同じなため、これまではVHSなどから「黄・赤・白端子+S端子」でキャプチャ機器とつなぎ、さらにパソコンと繋いでDVDとしてDVD-Rを焼くのが王道だったわけです。


 このスタイルで、過去のデータを移行して残したおじさんたちも、たくさんおられると思います。

 とはいえ、この頃はDVD機器がふつうに現役でしたから、テープメディアからDVDにしておけば、それで安心だったのですね。

 ところが、DVD機器が意外としぶとく生き残っているものの、いつかはブルーレイのように、機器やメディアが製造終了になってしまうおそれもあります。


 なので、考えておくべきは


■ 民生用の完パケメディアではなく、生データに近いかたちで残しておくこと


ということになるかもしれません。完パケメディアというのは、ざっくりと言えば「CD」そのものとか「DVDビデオ」そのものの形です。それらは完全にパッケージとしてまとめられていて、CD再生機器やDVD再生機器にそのまま挿入すれば、聴いたり見たりできたわけです。


 ところが、CDもDVDも生き残ってはいますが、最終的には「民生用機器でそのまま再生できるメディア」ではなく、「生データ」のほうで残しておくほうが、今後の未来は取り回しが効くと思われます。つまり


 WAV形式やMP3、MPEG2やMP4形式でデータとして保管する


という発想です。これだと、CD再生機器やDVD再生機器が滅んでも、パソコンでもスマホでも、なんでもどこかで再生できる可能性があるからです。


 MPEG−2は、現行のハイビジョンTV放送でも用いられている形式なので、これまでの保存方法としては、それほど間違いではありません。もちろん、映像のほうもWAVのような非圧縮のデータがいちばん綺麗なのですが、いまはテレビ放送でも圧縮がかかっているので、そこまで非圧縮にこだわるのは現実的ではないと思います。データ量がものすごいことになるからです。

(miniDVのSD画質データ量は60分で13GBにもなります。)



2 <これからの保存ノウハウ>

 

 ではこれからの家庭用ビデオなどの「残し方」はどうするべきなのか? 

 まずカセットテープなどの音声単体については、「WAV・AIFFもしくはMP3/WMVなどで残す」ということになるでしょう。 

 これらについては中国製の安価なカセットプレーヤ型機器(USBでデータ化できる)などが売られているので、それほど難しくないと思います。

 また、性能の低い2世代、3世代前のPCでも、十分取り込んで圧縮変換なども可能なので、悩みは少ないと思います。


 問題は動画のほうです。


■ miniDV時代は全盛だったIEEE1394(i.LINK・DV端子)は2025年にはまったく役に立たない!


ことをまず理解しておきましょう。DV時代にはデジタルでほぼ無劣化でデータ移行ができたので、IEEE1394は重宝しました。ビデオカメラからPCに取り込んでノンリニア編集をしたり、自分で好きな映画まがいのものを作ったりできたのは、この規格のおかげでしたが、現在はまったく役に立ちません。


 ただ、DV端子があればPCに取り込んで60分12GBにもなるDVテープの生データを取り込める、というただそれだけです(笑)。このDV端子は、USBにも変換できないし、さきほどのMPEG-2に変換できるような機器にもほとんど搭載されておらず、ただDVデータ同士のコピーにしか使えないのです。


そこで、


 ■ 現在標準的なフォーマットはMP4(圧縮あり)なので、それで取り込む


というのが、これからの保存方法になります。


 圧縮ありにはなってしまいますが、MPEG-2時代より、画質や効率化が進んだ「MP4」形式で取り込んでデータ化する、というのが、(将来こそわかりませんが、)今の段階での教科書どおり、ということになると思います。


 このやり方にはいくつか方法があるのですが、


■ IEEE1394のことは忘れる

■ S端子が使えれば、それが一番画質がよい

■ あとは黄・赤・白の映像端子で「キャプチャ」機器と接続する

■ ハードウエアでMP4にエンコードする機器と、PCにつないでCPUパワーでエンコードする機器がある


という感じです。一般には「ビデオキャプチャ」という販売名や販売ジャンルで売られている製品群がありますが、


■ ハードウエアでエンコードして、SDカードやUSBメモリなどにMP4ファイルとして書き込んでくれる機械

■ 機能はただのケーブルで、映像端子からUSBに変換入力して、ソフト上でMP4ファイルに変換するセット

の二種類が主流です。


 パワーのあるPCを所有していれば、後者でも構いませんが(安い=数千円くらい)、ソフトウエアで変換するパワーの足りないPCしか持っていない場合は、前者がおすすめ(2〜3万円前後)です。


 ちなみに、前者のハードウエアエンコード機器にも、いくつか特徴があって


■ モニタを内蔵しているもの

■ モニタがなく、HDMIでモニタに接続する必要があるもの

■ 黄・赤・白の映像端子とS端子を持っているもの

■ 黄・赤・白の映像端子しかついていないもの

■ HDMIのHD画質のものと兼用で、SD画質もHD画質も取り込めるもの


などに分かれています。


 miniDVビデオカメラの場合は、SD画質しかないので、HD兼用の機器が必要ないかもしれませんが、


■ HD(ハイビジョン・1440×1080px)への移行期間に登場したminiDVテープ(と同様のもの)を使ってHD信号を記録するビデオカメラ=HDV

■ HDDや内蔵メモリにHD画質を記録するカメラ


などの場合は、HDMI端子を使ってHD信号をやりとりすることになるので、HD兼用、もしくはHD対応・専用のキャプチャ機器を使うことになると思います。


 さあ、それでは後編では、ヤフオクなどでの中古機材購入の注意点や、具体的なキャプチャ機器の特徴などを解説してゆきます!


(つづく)












2025年3月5日水曜日

【備忘録】 ChromeOS Flex のメモリ2GB運用時の注意事項

 

 前回の補足というか続きです。


 現行のChromeOS Flexはメモリ4GB以上、ストレージ16GB以上推奨ということになっていますが、実はメモリ2GBでも動作するので

「2GBでも動いた!」

という動作報告があっちこっちで見られたりします。


 これはまあ、いちばん初期のChromeBookが「メモリ2GB /ストレージ16GB」といったスペックで発売されていた頃の名残で、ChromeOSそのものは、2GBでも動くのですが、この初期のChromeBookは、全機種「自動更新期限をすでに迎えている」ため、現在のChromeOSから見ると「スペックが不足している」ことは否めません。


 さて、2025年3月現在、ChromeOS Flexのバージョンは133あたりなのですが、さすがにここまで来ると、2GBでの運用はしんどくなってきたようです。

(実は、バージョン100とか120くらいまでは全然楽勝で動いていましたが、ChromeOS Flexは自動で更新されてしまうため、途中のバージョンのまま維持することができません。勝手に最新になってしまいます)


 とはいえ、2GBしかメモリを積んでいないマシンでも、ChromeOS Flexがサクサクで動いてしまうため、当初わたしは「メモリの搭載量を見ていて、挙動を変えているのかしら?」と思っていましたが、どうやらそれは間違いで、OSそのものは同じなようです。


 ただ、単純に

■ ChromeOS Flex が比較的軽いため、メモリ2GBでもなんとかその範囲で収まってしまう

■ OS本体も容量が少ないため、なんとかその範囲で収まってしまう

だけだとわかってきました。


 ぶっちゃけ、OS容量のほうは、バージョンアップに伴ってだんだん大きくなってきており、ストレージ16GBでは、カツカツです。

 ストレージは、SDカードなどで増やせるので、いまの段階ではなんとかなっていますが、OSそのものが16GBに格納できなくなった段階で、その機種はお役御免となることでしょう。



 ストレージ管理画面を見ると、バージョン133で、「システム11.8GB」と表示されていることがわかります。

 16GBしかないのに、システムだけで約12GBも使っていますから、OSそのものが肥大してくると、そろそろしんどいことがわかりますね。


 一方のメモリのほうです。


 ブラウザタブを2〜3開いた状態で、2GBのうち、のこり400MBくらいしかありません。

2025年3月の「バージョン: 133.0.6943.132(Official Build) (64 ビット)」に更新されてからぐらいが、顕著にメモリを食っている感じがします。


 要するに 「タブを複数開くとメモリを消費する」ため、メモリが足りなくなるとタブの切替動作が極端に激遅になり、


「一瞬、フリーズしたかのような挙動になる」


ことが増えます。単一タブや2枚程度なら、サクサク動きますが、5〜6枚になると、メモリ内にとどめておけないらしく、正直言って「止まり」はじめます(笑)


 このあたりを微調整するには、ChromeOS側の設定ではなく、Chrome側の設定→パフォーマンスから「メモリセーバー」をいじればいいのですが、



 本質的な解決というより、一時的に複数タブを単一に見せかけるだけなので、やっぱりそこが2GBの限界という感じですね。


 というわけで、ChromeOS Flexの2GBでの運用について、注意点を挙げておきました。


 あとしばらくは、2GBの機種でも使い続けられたらいいなあ、と願っています。


(ダメになったら軽量Linuxでも入れ直そうかなあ)




2025年2月21日金曜日

【備忘録】 ChromeOS Flex の2GBメモリ運用について ”ChromeBookは二度死ぬ”

 

 家でも仕事場でも、いわゆる普段使いの雑務は ChromeOS Flex で済ませているのですが、ここに来てすこし懸念すべき事項がでてきたので、メモ代わりに置いておきます。


 通常のChromeBookも持っているので、こちらはASUSのC214MAのため、更新期限も2029年まであります。まあ、これがあるので困りはしないのだけれども・・・。


 問題はおなじASUSでもC300MというChromeBookの最初期に販売された機種を、ChromeOS Flexで使っているヤツのほうですね。



 もちろん、現在バリバリ普通に動いているのですが、これはもともとChromeBookだったのに、更新期限が2019年に切れてしまっているので、ChromeOS Flex に入れ替えてあるのです。


( *この時の実際のやり方は別記事にまとめてあります。

https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2024/05/chromebookchromeos-flex.html


 さて、繰り返しますが、このC300Mに入れたChromeOS Flex 普通にバリバリ動いています。たぶん、「遅い」とか「待たされる」ということもなく、ふつうに触っている分には気づかないくらい快適に動いています。


 ところが、この機種、メモリが2GBなんですね。おまけにストレージも16GBしかありません。


 2025年最新のChromebookだとメモリ16GB/SSD128GBとか、メモリ8GB/eMMC64GBとか、そういう仕様の速いやつもありますが、まあ、この1〜2年を通じて標準的なのは

「メモリ4GB/eMMC32GB」

みたいな感じだと思います。ぶっちゃけストレージは、SDカードなりで増やせるので。


 なので、ChromeOS Flexも、まあこのあたりを標準として設計されているらしく、

「メモリ4GB以上・ストレージ16GB以上」

がインストール要件になっているわけです。


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 さて、ここからが本題。ChromeOS Flexのインストール要件は4GB以上なんだけれども、この時多くの先人が実際に試して

「メモリ2GBでもふつうに動くじゃん!」

ということに気づきました。


 なので、元ChromeBookに限らず、普通のPCでも2GB時代の古いマシンにChromeOS Flexを入れる、という運用をしているブツがたくさん転がっているわけですね。


 わたしの一台を含めて(笑)


 さて、メモリ要件がそもそも推奨要件を満たしていないので、こちらサイドから文句をいうことができないのですが(笑)、物理的にメモリを増設できる機種ならいざ知らず、元ChromeBook系統は、そういう作りになっていないので、2GBの縛りは変えることができないわけです。


 ここで、近い将来起きそうな問題が予感されます。(今日の時点では、だいじょうぶ)


 それは


■ ChromeOS Flexは勝手にOSの自動更新が適用されて、バージョンが上がってゆく

■ ChromeOS Flexをインストールした2023年とか2024年ごろのOSは、もちろん2GBでもちゃんと動いている。

■ しかし、これからバージョンが勝手にどんどん上がると、いつか「メモリ不足」を宣言されるのではないか?


ということです(爆)


 まあ、そういうことが当然あるので、もともとのChromeBookでは「自動更新年限」が決まっているわけですね。

 いつまでも古いマシンの機器構成に囚われてはいられないので、OSのバージョンが上がってゆけば、容量なりが少ないものは切り捨てていこう、というのが真っ当なセオリーです(笑)


 恐ろしいことにChromeBookのほうは「バージョンアップを止める」技が公式にもあるのですが、ChromeOS Flex のほうは「バージョンアップを止められない」っぽいのです。


 2025年2月現在、ChromeOS Flexのバージョンは、

 「132.0.6834.208(Official Build) (64 ビット)」

ですが、さて、これがどこまでいけるやら!


(もともとC300の場合 ChromeOS のバージョンは

「76.0.3809.38(Official Build)dev (64 ビット)」

で打ち止めでした。まあ、76から132まで延命できたのだから、文句は言えませんが)


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「人は、死んだ時と、その人がいたことを覚えている人たちが死んだ時の2度死ぬのだ」みたいなことわざというか、表現がありますが、


「ChromeBookは二度死ぬ」

ということですね!


007かよ!!




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<メモ追記>


Ver114時代のChromeOS Flexインストールメディアを持っていたので、再度インストールし直したのですが、初回起動のあと、自動で


バージョン: 120.0.6099.275(Official Build) (64 ビット)


までアップデートされました。



 このまま「アップデートを確認」を押さなければ、120のままで止まるのか、それとも・・・。といったところです。


 下部のライセンスのところが2025になっているので、ネットに繋がった時点でグーグルのサーバー的には、いつも「こっちを見てる」のだとは思いますが、はてさて120のままで「お目こぼし」してくれるのか、強制的にアップデートしようとするのか・・・(笑)



<メモ追記2>


 やはり、そのうちに勝手にアップデートを探しにゆき、電源を切るごとに更新されるようです。次の段階では


バージョン: 126.0.6478.222(Official Build) (64 ビット)

バージョン: 130.0.6723.126(Official Build) (64 ビット)

バージョン: 132.0.6834.208(Official Build) (64 ビット)


に切り替わりました。何度かのステップで変わってゆくのだと思われます。

2025年2月16日日曜日

ダイソーアプリがめちゃくちゃ使える! とくに商品検索がすごい!

 

 ダイソーさんは、言わずとしれた100均業界のトップストアですが、商品の品ぞろえが店舗によって大きく違っていたり、時には「売り切れ続出」になったりして、実際に「買いに行こう」とすると困る場合が多々あります。


 そこで、ダイソーの公式アプリを使えば「どこに何が売っているか、売っていないか」が一目でわかるので、めちゃくちゃ便利です。


 その紹介がてら、今年2025年にバズっている「耳かきカメラ」の探し方を説明してみます。



 ダイソーアプリは、↑こんなの。アップルストアにもグーグルプレイにも、どちらにもあります。



 トップページはシンプル。まずは「店舗検索」がすべてのスタートになります。



 地図から店舗を探せるので、(今のスマホの近くの店舗からでも探せます)、まずは店舗を確定して、


 大阪の某店舗を指定して「耳かきカメラ」を探してみました。




 すると「取り扱いなし」であることがわかります。


 ダイソーさん、店舗によって結構「取り扱いなし」があります。これは「在庫なし」ではなく、最初から置いてないパターン。


 ところが「他店舗の在庫を探す」という表示が出てくるので、これをクリックすると、



 なんと!近場、近隣の他店舗の在庫を一気に表示してくれるのです!


 これがめっちゃ便利!!


 在庫は「前日の夜」時点なので、リアルタイムではないのですが、それでもかなり助かります。


 「耳かきカメラ」の場合、大阪の店舗で探したのに「和歌山の岩出」とか「三重の四日市」とか「愛知の大府」とかが出てくるということは


 近隣ではすでに売り切れ続出!!!


ということがわかるわけです。


(この場合、たとえば兵庫県の店舗を指定するとか、近いけれどちょっとズレた店を指定すると、まだマシな近場の店に在庫があることも!)



 というわけで、なにかバズったダイソー品が出てきた時は、とにかく速攻でダイソーアプリで調べるのが必須になりそうですね(^o^)


 情報を制するものは、ダイソーを制す!!






話題のダイソー「耳かきカメラ」を試してみました! レビューと注意事項 ChromeBookでも

 

 2025年の年初から販売されているダイソーの「耳かきカメラ」ですが、早くも人気で売り切れ続出のようです。


 というのも、耳かきカメラとして使うよりも「簡易デジタル顕微鏡」みたいな使い方がSNSなどで紹介されているので、それがバズった感じですね。



 価格は1100円(税込み)Android12から対応で、iPhoneには非対応です。iPadOSについては、PadDisplayという外部アプリで使えるという情報も。

 ただしAndroidの場合は、付属品だけでまあまあ使えるのですが、iPadOSの場合はUSB-C端子搭載の場合はそのままでいけますが、少し古いLightning端子の場合は、変換アダプタが必要だと思います。

 OTG接続という機能を使っているためAndroidの設定側でOTGにつなげる設定にしなくてはいけない場合もあります。自動で判断する機種もあります。


 裏面の説明。QRコードからアプリをダウンロードするのですが、典型的な中華製アプリで、おまけに広告も表示されたりするので、アプリの微妙さは否めません。

 一時期流行したカメラ付きドローンとかで遊んだ人は、このタイプの中華アプリには、なんどもお目にかかっていると思います(笑)


 同封物は↑です。説明書と本体と変換アダプタ類、そして耳かき部分。



 本体はUSB-Aなので、それをスマホ向けに


USB-マイクロBとUSB-Cに変換するアダプタがついています。



↑アプリはこんなの。

 

 カメラはVGAです。周囲に白色LEDがついています。


 肝心の耳かき部分はプラスチックで、カポッとはめこむだけ。折れたりなくしたりしそうですが、まあそこは激安品なのでご愛嬌。

 先っちょがそのうち無くなっても、我々はカメラが無事なら良しとしましょう! 笑




 USB段階で認識するとLEDがが光ります。ただし、ここからアプリ側との認識がうまくいかないときがあるので、説明書を参考に設定します。

■ OTG接続 (実際の設定は機種によって少しずつ違います)

の部分だけが難しいのですが、とりあえずLEDが光ればハード的にはちゃんと動いているのでご安心を。


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 では実際に写してみます。


 アプリを起動させると、スタートボタンが表示されるので、それを押します。その前に広告が表示されることも。






 アプリ本来の操作画面です。カメラとの接続に若干タイムラグがあったりします

 このあと、接続に成功すると画面が映ります。

 右上のボタンで「画像として保存するのか」「動画として保存するのか」を選び、三番目は↓の保管フォルダへの移動です。





↑ 格納されているところのアイコン 左が写真 右が動画



 こんな感じで撮影されたもののアイコンが並びます。


 では撮影例を。



 顕微鏡的使い方。とあるスマホのUSB-C端子。うーん、すこし青錆めいたものが見える・・・。掃除しなければ。



 耳かきカメラとしては↑こんな感じ。実はほかの方も指摘なさっていますが、耳かき部分をつけると、視野が狭くなります(笑)

 耳かきパーツそのものを撮影してしまうので、その周囲がわずかに見える感じになるのですね。

(なので、カメラは耳の内部を確認するのに使って、耳かき自体は使い慣れたものを別に使うのがいいかも)




 印刷物の拡大。ちゃんと各色のドットが見えます。簡易顕微鏡としては、十分な性能ですね。




 皮膚の拡大。 こちらも十分な性能。トゲ抜きの確認なんかにも使えそうです!


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 というわけで1100円とすれば一台買っておいても損はないかもしれません。

 iPhone の人だけ、購入は気をつけてくださいね!




<追記 ChromeOS FlexでもOK>

 Androidとそれほど内部的に違わないChromeOS Flexの機種にも繋いでみましたが、USBに刺すだけで特になんの設定もせずに使えました。


 標準のカメラアプリでそのまま写せます。


 撮影されたものは、これも標準のカメラフォルダに入るようです。


 スマホのように独自アプリの中に取り込まれないので、こっちのほうが便利ですね!


 ChromeBookでも、使用できることを確認しました。

(標準カメラアプリで、インカメラが最初に起動する場合は、「カメラ切り替え」ボタンをクリックすると耳かきカメラに切り替わります)





2024年12月26日木曜日

ヒラキのヒット商品! あったかモックシューズを買ってみました! レビュー

 

 今年の冬はなかなか寒そうとのことですが、すでに12月に一回雪が降ったヨシイエさんの町です。


 そこで前々から気になっていた ヒラキ の「あったかモックシューズ」を買ってみました!



 ヒラキは兵庫県民にはおなじみの「激安靴屋さん」なのですが、実は食品とかおかしとか、違う分野でも激安で有名な店で、業務スーパーが靴屋になったような、不思議な感じのおみせです(笑)


 で、この「あったかモックシューズ」は、さっと履けて、なおかつ、かかとを履き潰してもOKというすぐれもの。  


 そして、なんといっても 680円(税込み748円) という激安価格で人気の商品です。


 実は、これを買いに姫路店に行ったのですが、すでにバリエーションのサイズによっては売り切れが出ていて、あとで通販のほうで買い足したというオチ。随時入荷はしているようなので、こまめにチェックしていればゲットできると思います。


 実際履いてみるとめちゃくちゃあったかいです。中にアルミシートも入っているらしく、厚底なのでかなりしっかりもしています。



 かかとが踏めるようにもなっていますが、ふつうにかかとありで履いたほうが、ぬくぬくだと思います。



 底は平坦ですが、安価なEVAではなく、ゴム系です。そのため重さはありますが、かなりしっかりしています。



 サイドから見ると、ソールの部分がしっかり分厚いことがわかると思います。


https://www.hiraki.co.jp/ec/proList/searchProduct?categoryCd=110E5G00000


 ↑公式サイトを見るとアルミライニングのことや、分厚い底の断面写真もあります。



 付属の注意事項を見ると、撥水加工はされているものの、防水ではないので、「水濡れなどで色落ちする」ことが書かれています。


 なので大雪の日にこれだけで外にアタックするなどには向いていません。あくまでも「ちょこっと出かける」感じですね。


 用途としては、夏向けだと「クロックス(もどき)」が人気ですが、あれの冬版みたいな使い方が想定されているのだと思います。


 なので、かかとが踏める特徴になっているわけですね。


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 ★ 購入時のポイント、注意事項 ★


 ここからはサイズ感のおはなし。実際にどのサイズを買えばいいのか、ちょっと悩ましいところがあり、まとめておきます。


 女性向けはレディースS・M・Lの3つがあり


■ S 22.0〜22.5

■ M 23.0〜23.5

■ L 24.0〜24.5


になっています。 男性向けメンズはM・L・LL・3Lで


■ M 25.0〜25.5

■ L 26.0〜26.5

■ LL 27.0〜27.5

■ 3L 28.0


という区分けです。


 ところが、実際の雰囲気は「ちょっと大きめ」に作られています。なので、通常25.0〜25.5くらいのスニーカーなどを履いている私としては、


「メンズのMが基本なのだけれど、素足で履くとかかと部分が2センチくらい空く」


感じになります。すっぽ抜けこそしないけれど、明らかにほわほわ大きい感じです。


 もちろん、靴下などを履くので、ほんの少し大きい感じはマシになりますが、それでも「お、でかいな」という感覚が正直なところ。


 実は、私の場合だと、レディースのLでも履けます。ただし、レディースLだと履くときに「かかとを引っ張りながら足をすべりこませて、かかとがぴったり食いついてくる」感じになります。


 つまり、ふつうの靴だと、25の足サイズの私なのに、レディースLが「ちょうどぴったり」になるのですね。


 このちょうどぴったりの感覚は、「そのまま履いて走れる」感じです。ということはメンズMだと、大きいがゆえに「走ったら脱げそうに感じる」ということなわけです。わかるかな???


 というわけで、


『 さっと脱ぎ履きできて、足をすべりこませやすい感じを重視する 』のであれば、サイズ表記どおりに買えばよいわけですが、


『 あるていどぴったり感を希望する。脱げそうなのはイヤ 』な場合は、ワンサイズ小さいのも、試し履きしてみるのをオススメします。


 思い起こせばクロックス(もどき)も、だいたいチョイスすると「大きめ」で、ぶかつく感じがするものが大半ですが、まさにあんな感じを冬バージョンで再現しているイメージが合っていると思います。


 というわけで、みなさんも楽しい冬ライフを過ごしてくださいませ!