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2019年11月5日火曜日

■【資本主義をハックする22】 若者は3年で会社を辞めなさい!



 近年(というか昔からですが)、


 「若者が三年ですぐ会社を辞めてしまう!」


 ということが問題になっています。



 しかし、個人的にはヨシイエは若者がすぐ会社を辞めてしまうことは、意外と悪くないのではないか、と常々考えています。


 いやむしろ、3年でも2年でも、速攻で仕事を辞めてくれるということは、実は労働者すべてにとってWIN-WINなのではないか?と推奨したいくらいです。





 そう!その背景には、実は「若者が3年で辞めると困るのは、経営者だけだ」という恐ろしい真実が隠されているからです。



 おもしろことに、ふだん後輩が3年で辞めてしまって、文句を言っている先輩社員にとって、困ることは一切なく、むしろ本当は彼らにとっても利益になる可能性がある、と言えば、驚くことでしょう。



 今日はそんな話をしてみましょう。





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 「若者が3年で会社を辞める」という言説は、大抵の場合


 「だから最近の若者は忍耐力がないんだ」とか

 「だから使える部下が育たないんだ」とか


そういう語句に繋がってゆくものだと思います。 これは、逆の見方をすれば、すごく単純な話で、



”これまでの先輩社員たる人たちが、ただ忍耐を強いられ、やりたくないことをさせられてきた”


ということの裏返しにすぎません。なので、仕事をさっさとほっぽり出して転職してしまう若者を見て、


「おまえらずっこいわ!(ずるいわ)」


と感じる気持ちをそう言い表しているだけ、ということになるでしょう。


「・・・わしなんかこんなに我慢してきたのに」


と。



 この見方は、別に先輩社員の人格をディスっているわけではなく、これまでの組織労働のあり方が、これまたただ単純に


「ピラミッド型になっていて、若手から順に労働力を搾取して集約し、上位にいくほど労働力が楽になってゆく構造」


をしていたことを示しています。ですから、先輩社員が若手であったときは、本来の給与よりも搾取されている度合いが強かったわけなので、 たしかに我慢を強いられていたのですね。




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 それにもう一つ、日本は封建主義的社会、組織を作っていますので、(この点については別に機会をもうけて説明しますが)基本的には



「下の者は、上の者の言う事を聞け!」


という組織体系になっていますので、


「言う事をほぼ無条件に聞かなくてはならない若者・部下・若手社員がたくさんいればいるほど、上司や経営者は高い利益を得ることができる」


という構造になっています。



 なので、若手は「いつか上司になれば搾取ができる」ということに気づいており、偉くなれば自分もそっちの立場へいけるのだということをインセンティブにして、長く働く構造が出来ていたのです。





 これらを簡単にまとめると



「長く働くということは、長い我慢を強いられるが、その後一定年月がくれば、その苦労が報われ、利益が享受できるしくみである」



というビジネスモデルであることがわかります。






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 ところが、これは、その企業なり組織が少なくとも「長い間」存続し、「右肩上がり」の業績を上げることができる場合にのみ成立する話で、


「短期的にビジネスが動く」

とか

「右肩下がりもしくは、平衡状態」


の場合には成立しないビジネスモデルです。


 たとえば、タピオカ屋に入社して、若手社員から部長に上り詰めるまで、タピオカブームが続くとは思えないので、上記のような組織は作れません。

 さっと集ってタピオカ煮て、さっと別れてゆくに限ります。


 あるいは、毎年新入社員の数が減少してゆくのに、「いつか部長になれる」わけがないですよね。



 従って、ほとんどの企業において「これまでは、そうだった」かもしれませんが、「これからは若手が長く勤めるビジネスモデルは成立しない」ことがわかると思います。





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 では、どのみち「若者が長く働いても、意味がない」ビジネスモデルで企業が動いているのであれば、当然のことながら



■ 若者は3年で会社を辞めてもいい、というか辞めたほうが「搾取」されない



ことがわかると思います。


 それよりむしろ、若者が3年で会社を辞めることがすべての会社で行われれば、



■ 給料と比較して、見合わない労働をさせることが減少する



ことが予想されます。なぜなら「割りに合わない」仕事であればすぐ若者が辞めるからです。



 そうなると、若者に対しては、「割りにあうおいしい仕事量」と「給与」はバランスが取れてゆくことになります。

 まさにワーク給与バランスです。




 もちろん、このままでは、長く働いた先輩社員たちから見れば


「あいつらずっこいわ!」


になってしまうと思うかもしれません。しかし、実際には


「若者が早期に辞めることに対して、長期で働いてくれる人材については慰留のインセンティブが働く」


ことも当然です。そうしないと今度は


「おっさんもすぐに会社を辞めてしまう」


ことが全国的に生じるからです。



 こうして、長期労働者に対しての一定の優遇と、「それなら自分も長く働いてみよう」という若者の意識のバランスが取れたところで、給与と労働内容は落ち着いてゆくのが自然の理です。



 そのためには、一刻も早く、若者が3年で仕事を辞めてくれないと困るわけですね。





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 ちなみに、私は従業員でもありながら取締役という微妙な立場ですので、経営者の考えもわかるし労働者の考えもわかります。


 ひとつ絶妙な例を挙げてみましょう。



 うちの会社では、「トラックで建築材料を運ぶ」という仕事があります。今現在は30代から40代の社員が、なんとか小型クレーン(ユニック)車を使いながら荷物を運んでいます。



 ところが、今の社員がもし辞めたら、次の若手は困ったことに


「中型免許を持っていない」


ので、まず応募してこようと思いません。


 そして、仮に中型免許の取得を補助しようとしても、そもそもそいつが受かるまで、カネを出し続けるのか?などのややこしい話が持ち上がるのが目に見えています。



 そうなると、答えは簡単。


 30代から40代の現行社員を、大事に扱う


というのが最も効率的で効果が高いわけです。(給与や処遇面で)





 こういう例からもわかるとおり、 若者が3年で会社を辞めてくれれば、短期的には現行社員が利益を得るのです。


 そして長期的には若手社員ももちろん利益をえます。


 WIN-WINですね。


(経営者は困るけどね)




 































2016年3月4日金曜日

ゆとり世代とは何か ~「今の若いもんは、」という言い草では説明できない世代~

 ゆとり世代、という層が、おそらくこれからの日本社会でいろいろな物議を巻き起こすであろうことを予見しながら、この記事を書いておこう。(今日はマジ口調)



実は、今日付けのBLOGOSに


「ついにゆとり世代がマスコミ業界に!」
http://blogos.com/article/164632/


という記事が載っていて、テレビに映った新人ディレクターの態度・様子がどうもふつうの感覚とは異なるぞ?というニュアンスで紹介されていた。



 しかし、古今東西を問わず、いわゆる大人や古い者たちから見て、若者や新しい世代に対して


「今の若いもんは」


と非難めいた口調になるのは当たり前なので、ゆとり世代を人くくりにして、


新人類(ありましたねー。そんなことば)


扱いするのは、正しい認識とは言えないだろう。





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 そこで、ヨシイエ的に真の意味で「ゆとり世代とは一体何なのか?」ということをきちんとまとめて、みなさまに問題提起をしたい。


 「ゆとり世代」というのは、これこれこういうことを考えていて、なのでこのように取り扱い注意なのですよ、というわけだ。



 まず、一般的に、ウィキペディアなどでゆとり世代は



ウィキペディアより、「ゆとり世代」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%A8%E3%82%8A%E4%B8%96%E4%BB%A3



”広義では1987年4月から2004年3月生まれを指す。”


とされている。



 これは、2016年現在において計算すると29歳から12歳を指すため、ふつうの人は、



「ゆとり世代って、社会人になって間もない若者たちのことでしょ?」



と誤解しがちである。



 29歳といえば、大学を出て7年であるから、まだまだ若い。会社においても新人や若手を指す言葉であるので、


「いまどきの若者はなっとらんな」


とおぢさまたちが言いたくなるのもわからんでもない。



 しかし、上記の定義は、実は間違っていて、この29歳から12歳というのは



”小学校から大学まで、ゆとりに基づいた教育を受けた者たち”



ということで、実態はもっと根深い。



 小学校から大学まで、ということは、完全ゆとり培養である。それはそれでいい。


 しかし、教育課程においては完全ではなく、一部ゆとり教育を受けているものたちもいる。


 そもそも、日教組が「ゆとり」と週五日制を言い出したのは1972年のことであり、歴史が古い。


 それによって従来の詰め込み教育から


「学習内容を削減した」


学習指導要領に改訂され、それが施行されたのが小学校1980年、中学校1981年、高校1982年からのことだった。


(しかし、このバージョンの指導要領を、世間の人も文科省もゆとりとはあまり言わない。しかし、文言としてはたしかに”ゆとり”が入っている。)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%8C%87%E5%B0%8E%E8%A6%81%E9%A0%98#1980.E5.B9.B4.EF.BC.88.E6.98.AD.E5.92.8C55.E5.B9.B4.EF.BC.89-


リンクのウィキペディアでいうところの昭和55年版指導要領というやつである。




 このバージョンを適用されたものは、実は1980年に6歳だったとすると、2016年には42歳になっている。


 高校で一部適用されたものは、1982年に16歳だったとすると50歳になっているのである。


 ということは、老人と経営トップ以外は、管理職や部長級でもみんな「ゆとり教育」を受けているということがわかる。



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 しかし、一般に言うところのゆとり教育は、このバージョンではなく、次のバージョンからが主だ。



 小学校1992年、中学校1993年、高校1994年から適用された通称「平成4年版学習指導要領」は、



新学力観



を提唱した。小学校に「生活科」ができて「生きる力」をテーマに円周率が3になったアレだ。


 そして、このマイナーバージョンアップとして、1992の秋から第2土曜日が休みになり、1995の春からは2.4土曜日が休みになったのである。


 ここから「週五日制」への布石が確実なものとなり、いよいよ、次のバージョンで完全週五日制へと移行するのである。




 と、その前に、この平成4年版の教育を受けた者が、いま何歳になっているか確認しておきたい。


 1992年に6歳だったものは、2016年現在30歳になっている。高校から適用されたものは、38歳である。


 この若手から中堅に当たる世代も、実は「ゆとり教育」の洗礼を受けているのである。


 さすがに、38歳の者は、円周率は3.14の教育を受けている。しかし、新学力観のもとでの教育をうけているため


「基礎基本よりも、変化への対応力」

「思考力や問題解決、そして個性の重視」

「結果ではなく意欲を評価する」


教育を(高校・大学と)受けているわけだ。



さらに、この世代から「週5日制が当然で、その論拠は週40時間労働にあり」ということを身を持って知っていることになる。





☆なので、今20代から30代の教師たちが、「部活動はブラック労働だ(週40時間を超える)」といい始めているのは、当然である。


 かれらは「ゆとり教育」をきちんと受けている世代なので、週40時間労働が基準であることをちゃんと学んできているのだ。




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 そして、一般的に最悪という評価を受けているのが、2002年・平成14年版学習指導要領だが、これは


完全週5日制

絶対評価

総合的な学習の時間


を目玉とするものであった。


 当然、最初に出てきた29歳から12歳がこれに当たる。





 さて、ここでよく考えてほしい。いわゆる一般的に言われている「ゆとり世代」の問題点、



「社会人としての基礎や基本的な習慣や考え方が根付いておらず、自分の都合を優先する」


とか


「服装やみだしなみ、あるいは行動を抑制せず、自己主張をする」


とか


「結果が不本意に終わったときの態度に問題がある」



とか



「残業や面倒な仕事を嫌い、権利意識については人一倍主張する」



とか



「自己評価が高く、なかなか改めようとしない」



とか



そういうマイナス点は、平成4年版と平成14年版の学習指導要領の特徴・内容と奇妙に符合すると思わないだろうか?




 いや、完全に合致すると言ってよい。こつこつとしたプロセスの積み重ねではなく、臨機応変という名のもとに「その場をとりつくろ」い、ベーシックな努力を厭い、華やかな結果だけに魅了される、という「ゆとり世代の特徴」は、



そうなるように形成された教育のたまもの


なのである。



 これはある意味、すごいことで、日本の学校教育は「それほどまでに指導要領どおりの人材を育てることができる」という事実の裏返しなのである。




 そのため、これは単に「今のわかいもんは」の分脈で理解したり、対応すべきものではないのだ。




 もし、結果論的に、平成4年・14年版の指導内容に不備があり、課題や問題があったとしたら、実は



「企業内や、組織内で、それに対する修正教育を補完してやる必要がある」



ということを意味している。



 しかし、残念ながら、今の企業や組織には、そうした力が残っていないため、上司にあたる古い世代も疲弊するし、当の「ゆとり世代」も本人が悪いのではない部分があるため、理解ができず苦悩することになる。


 そしてその教育補完ができないために、当の本人たちは「理解されない感」や「昔の人たち意味わかんねーよ感」「不満足感」を感じて離職したり不遇な職業生活を送ることになるのである。



 しかしまあ、これから、そうした世代がすべての企業や組織で中堅中核になってゆくことを思うと、ちょっぴりやるせないのだが、



 寺脇さん、なんとかしてください。



と言いたいところである。



注>寺脇研。当時ゆとり教育のスポークスマン的立場にあった文部官僚。現在は大学教授。








2015年12月18日金曜日

【ニュースを読む】 「上司怖い」「残業多い」「叱られる免疫ない」早期離職 青森の若者

 ヨシイエが気になったニュースを勝手に取り上げ、勝手に解説するという新コーナー「ニュースを読む」ですが、第一回は、

 


WEB東奥さんより

「上司怖い」「残業多い」「叱られる免疫ない」早期離職 青森の若者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151212-12115942-webtoo-l02




というネタを。


 青森県に限らず、若者の離職率が高く、大卒でも3年で辞める、とか、高卒なら3ヶ月で辞めると言われる状況がそこかしこで見られます。



 WEB東奥さんの記事では、青森県の高卒人材の状況をリサーチしており、

「上司が怖い」とか「条件がきつい」

などの理由で若者が辞めていく現状を書いておられます。


 この記事の中で秀逸だと思った話が2点出てきます。短い記事の中に、けっこう本質をズバリついている答えが載っているのです。


とある社長さんがインタビューに答えたことばが2点とも的を射ています。


 ちょっと引用してみましょう。




”3年以内に離職された経験を持つ津軽地方の60代企業経営者は

「仕事の締め切りを守る意識が希薄。職場を学校の延長でとらえ、上司を仕事を教えてくれる先生と見ている若者が多い」

と指摘。

さらに

「叱られることに対する免疫ができておらず、こちらが発する何げない言葉にショックを受け、人間関係の悪化に発展してしまう面がある。ゆとり教育の弊害では」

と語った。”




 この社長さんの言葉は、まさにその通りだと思います。


 ここに、現代の若者にまつわる病巣の原因と問題点が、実は集約されているのです。





問題点① 上司を「仕事を教えてくれる先生」と見ている。


 会社に勤めるという場面や、会社員になるという人材だけでなく、この問題は実は現代の日本社会に広く蔓延しています。


 私は団塊Jr世代なので、「先生というものは基本、怒るものだ」という観念が染み付いています。

 勉強を教えてくれる人というよりは、「学ぶのはこっちサイドの努力で、先生は基本は知識伝達はしてくれるが、あとは自分たちの問題である」と受け止めている最後の世代だと言ってよいでしょう。


 『ぼくらの七日間戦争』という映画がありましたが、宮沢りえさんはリアルに同世代ですし、あの映画の中では誇張して描かれていましたが、


「先生は、スカートが校則どおりの長さになっているか定規を当てて測る」


という存在であることは事実でした。丸刈りを強制する存在とか、服装をチェックする存在とか。


 つまり、先生というのは「管理官であり、監督官であり、刑務官」だったのです。


 そういう環境で育っていますので、会社員になっても


 上司が管理官であり、監督官であり、刑務官である


ということは、自然に受け止めることができます。勤怠においても、業務成績においても、上司が基本的に上からやいのやいの言ったり、威圧したりすることは、当然だと受け止めることができるのです。




 ところが、私の世代の数年下である弟が、面白いことを言うのです。彼は美容師になるべく美容学校を卒業しましたが、


「自分の世代は、いわゆる美容師や理容師の徒弟制度ではなく『サービス業としてのガッコウ』で教えられて免許を取った最初の世代である」

と。


 彼は続けて言います。


「なので、自分より下の世代は、先輩を見て『こうするもんだと理解したり、見て学んだり、そうして当然だと思ったり』することが不可能なんだ」


と。


 徒弟制度の中では、上下の力関係の土台があって、「下のものは空気を読んで上のものに配慮する」という行動が自然と身につけられてきましたが、技術を学ぶ専門学校で、

「はい、こうするんですよ~。こうしてくださいね~」

と教えられてきた環境では、


「逐一教えられないと、空気を読むことなんてできない」


というわけです。


 専門学校の先生は、管理官や監督官ではなく、丁寧に教えて免許を取れるように後ろから押してあげるやさしい人たちであり、また、そうすることで「心地よく授業料を払っていただくサービス業」だったのです。


 
 ガッコウが、だんだんと変容していったのは、おそらく1990年頃からだったでしょうか。




問題点② ”ゆとり教育”の臨床的な現実


 そのことを端的に言い表しているのが「ゆとり教育」の響きです。


 本来、この言葉は、「教育内容にゆとりがある」ことと、「週5日制でゆとりがある」意味の言葉でしたが、実際には、まったく違う意味でもガッコウには「ゆとり」が生まれはじめました。


 たとえば、わかりやすい例では


「体罰をやめよう」とか、

「部活で水をちゃんと飲ませよう」とか、

「不登校の生徒がいれば、保健室登校とか、別の手段を手当てしよう」とか、

「心の病の生徒がいるから学校カウンセラーを置こう」とか、

「学習到達度や習熟度でクラスを分けよう」とか


すべてにおいて「ハートフルでやさしい、こころのゆとり教育」が行われているのです。



 とにかく、学校という場所が、「教育サービスの提供場所」になっていますから、実体としてはとても享受者にとっては手厚いサービスが行われ、それが大学まで続くことになるわけです。



 たとえば、大学で「高校までのおさらいの基礎講座を実施している」とか、「学力試験を伴わない入試がある」とかも全部おなじです。





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 そうした手厚い教育サービスや、生活支援サービスを受けてきた人間が、会社員になったとたん

「あなたの力でお金を稼いできなさい」

と言われるわけですから、うつ病になったり逃亡したり、辞めるのは当然なのです。


 今までさんざん「お金を払って幸せなサービスを享受していたマリーアントワネットが、ある日突然奴隷の身分になるようなもの」です。


 そりゃ、まともなヤツでも気が狂いますよね。



 ところが、現在の企業人・社会人の中核をなしている40代くらいの人間までは、それが最後の転換点かもしれないけれど、


「大人が管理官で監督官で刑務官だった頃の記憶を持っている」


ので、


「そりゃ、大人や上司が要求することは、ある程度までは当然やろ」


と理解しています。



 このギャップは意外に大きく、「今の若いもんは」というありきたりな論争では、ちょっと超えられない壁かもしれません。



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 この問題を解決するのは難しいです。


 記事の中で、青森の職安のおっさんが言っていますが、


「会社側がやさしくしてやらんといかんし、学校ももうちょっとそういうことを教えなくてはいけない」


くらいでは解決しないです。



 なぜなら、企業社会は基本的には戦いであり、国内のみならず新興して来るアジアや中東・アフリカの勢力ともこれからどんどん争わなくてはいけないのに、


「やさしくしてやれよ~」


なんて言っている暇は、本来ないからです。



 そして、学校の先生も、そうした「学校弱者」や「生活弱者」に優しい心で接することが「いい教師」だと心から信じているので、もうもとには戻りません。



 学ばないやつは、弱いやつは生物学的に言って、氏ね!


なんて考えてる教師は、ひとりもいません。



 しかし、現実をみましょう。



 弱いものは騙され、搾取され、会社に適合できないものは貧困によって飢えて死ぬのです。




 ああ、おそろしい。そして、識者やマスコミや政治家は常に強いものですので、彼らは飢えたりしません。


 そういう時代になってきたのです。










2015年2月5日木曜日

「若者の住宅問題」を考える ~実家は牢獄か、それとも天国か~ 

 ビッグイシュー基金さんが出している


 「若者の住宅問題」
 http://bigissue.or.jp/activity/info_15010802.html


というレポートが議論になっているようで。レポートそのものは無料でPDF配布されているのでぜひ上記リンクから読んでみてください。


 で、それに対する藤田孝典さんの意見が、


 【家を借りることがリスクの時代:檻のない「牢獄」と化した実家】
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujitatakanori/20150204-00042801/


で、簡単にまとめると、


「若者の多くが低所得で実家から出て暮らしてゆけない」

「だから結婚もできない」

「学歴は意外に関係ない」


という感じ。


 おなじように、ブロガーで有名なイケダハヤトさんも、意見を出しています。


 「未婚で年収200万円以下の若者」の約8割は親の実家に居住。
 若者の「住まいの貧困」の現状
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/ikedahayato/20150111-00042146/


 基本的には、おなじデータをもとに似たような結論を導き出しているのですが、その結果として


「親の実家は、いつか劣化するという時限爆弾である」


というところまで言及なさっています。



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 実態として、若者が経済的に困窮していて、その結果として実家暮らしをしていて、結婚できず少子化である、ということはこれでわかりました。


 じゃあ、いったいどうすればその問題を解決できるの?という点については、ご両人とも


低所得者向けの住宅を手厚くするとか、低家賃の住宅を作るとか


そういうことが必要なんじゃないかと話しておられるんですが・・・。



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 さて、ここからはヨシイエの個人的見解です。私の以前のブログは


「年収300万円のボクが庭付きオール電化4LDKの一戸建てを買えた理由」
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300

だったので、ご存知のとおり、


貧しい者と住宅の関係


については、人一倍熱心に研究を重ねてきたつもりです。



 その「若者の住宅問題研究家(自称)」から言わせてもらうことがあるとすれば、


 住宅扶助や低所得住宅を作っても、根本的解決にはならない


と思っています。一見、お上からの扶助がよいことのように思うかもしれませんが、最終的には格差がより拡大し、ひどくすれば


「公的に造られた建物は立派なスラムのようなもの」


ができるだけだと思います。


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 現在、ヨシイエはこのブログを通じて、「実国学」という国家のありようを考えるプロジェクトを遂行中ですが、



「実国学シリーズ」
http://kotaro-yoshiie.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html から連載中

「高校生のための人生の教科書」
http://kotaro-yoshiie.blogspot.jp/2014/10/01.html からスタート


 
最終的にいきつくところはおんなじです。つまり、「土地」(すまい)を通じて国のあり方を改革するということが、ヨシイエの考えの目標なわけで。


 ヨシイエ的には、地方再生も・国家の再生も・少子化晩婚化対策も、現代日本が抱える諸問題はすべてひとつだと思っています。そして、それらを解決するには、ひとつずつ場当たり的な手当てをするのではだめで、


 国のシステム全体を、まるで維新のように変革する


ことが大事だと思っているわけです。


 それも、誰も思いもよらなかった方法で!



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 ちょっと話が膨大すぎて、まとまりきれない可能性大なので、話の本筋は「実国学」シリーズのほうで、少しずつ段階的に説明しますが、取り急ぎ、今回の「若者の住宅問題」に対するヨシイエのスタンスとして旧ブログからいくつか記事を上げておきましょう。



親と同居するということ パラサイトの値段
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/2454923.html



日本の家は高すぎる! 庶民感覚で読み解く不動産の現状
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/3521576.html

家を買うなら「1000万円まで」にしなさい
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/4112106.html



フリーター家を買う SP !!
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/5858186.html

年収300万円台のプロが語る「低年収時代の生き方」
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/6015182.html

年収200万円時代を生き抜ける都市設計のあり方
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/7043680.html



区分所有という幻想 ~いよいよ多摩ニュータウン再生開始~
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/7635853.html

卵子老化の衝撃 「未来の日本を考える」
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/8510990.html

太陽光は農業です(キリッ)
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/9374772.html



津波想定地域の地価下落
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/10144477.html

なぜ2世帯住宅が注目されるのか
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/10500606.html



300万円で大家になって地方でブラブラ暮らす法
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/10622537.html

もう一度訊く!「どうしてマンションが資産になるのかわからん」
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/11706711.html

地元ヤンキーのほうが幸せなのか
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/12496538.html




 このへん、別の記事を作ってあらためてまとめてみます~。