2019年7月18日木曜日

学歴と収入が比例しないのはなぜか?



いつも敬愛しているニャートさんというブロガーの方がいるのですが、最近新シリーズがはじまって、いろいろ私も考えさせられています。

 その中で、今回「学歴とお金」の話があったので、これをヒントにいろいろ考えてみました。



 学歴を換金できない・40歳働けない結婚できない私
 http://nyaaat.hatenablog.com/entry/2019/07/18



 ニャートさんの個人的なパーソナリティにおいて、ご自身でこれは課題があるぞ、と挙げておられる項目はもともと以下のようなものがあります。


◆ 女性40代

◆ 高学歴(有名国立大卒)

◆  フルタイムで働けない

◆ 結婚できない


まあ、細かいことはご本人ならではの視点やツボもあるでしょうので、ここではざっくりと書いておくだけにしましたが、今回の記事は、こうした属性をもって


「高学歴の学歴を収入として換金できない現状」


について考察をめぐらされておられます。




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 さて、その本題に入る前に、落語でいうところのマクラのようなお話をしてみましょう。


 わたくし、吉家コータローさんは、今の奥さんと付き合う前に、交際をしていたHさんという女性がおりまして、私は今年誕生日がくれば45歳になる年齢ですが、その恋人たる女性も同じ年齢でした。

 つまり、現在45歳。

 別れた理由等は、個人的な事象なのでほっておくことにして、その人現在どこで何をしているのかとネットを叩いてみたら


◆ 女性45歳

◆ 高学歴 筑波大学卒

◆ フルタイムで働いている

◆ 結婚していない


ことがわかりました。

 おなじく、まだ私が22歳の若かりしころに、一緒にとある県の公務員試験を受けに行く道中いっしょになって、いい感じに話がはずんで「どちらも合格するといいね」なんてそれぞれの会場に向かったSちゃんという女性がいて、その人現在どこで何をしているのかネットを叩いてみたら


◆ 女性45歳

◆ 高学歴 関関同立卒

◆ フルタイムで働いている

◆ 結婚していない


ことがわかりました。



 ちなみにこの2人、現在幸せなのかどうかは知りません。幸せだと思いながら日々暮らしているのか、それとも何がしかの苦労や苦痛の中で暮らしておられるのかはわかりません。


 ただ、「ある程度高給な職についている」ことは事実です。


 2人とも高校の先生をしていますから、給与は600万~700万くらいはあるのではないでしょうか?




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 このように要素を抽出してみると、HさんとSちゃんとニャートさんのそれぞれの違いは、


「同じように高学歴であり、同じような属性なのに年収600万円か、それとも年収300万円以下か」


という部分にのみあることがわかります。



 このことから一つ言えるのは、学歴を収入に直接的につなげるには、公務員になるのがいいぞ!


ということでしょうか(え?)


 民間に行くと、ハラスメントにつぶされたり、45歳でリストラに遭ったりしますが、公務員はいいぞ!(くりかえし)

なのでしょうか(え?)



 とまあ、この話のマクラのオチは、どう転んでも「公務員はいいぞ」しかないのですが、公務員ではなく民間を選んでしまったのは自己責任(流行語)なので、これは誰を責めるものでもありません。



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 さて、ここからが本題。今までの部分はギャグみたいなものです。学力と収入が比例しないのはなぜか、という当初のお話ですが、それは実は雇用者でなくても「経営者」でもおんなじで、


 学力と経営力(稼ぐ力)は、比例しない


ということが時としてあります。



 そのことは


【資本主義をハックする 20】 なぜ、学歴や学力がある人が経営してもうまくいかないのか
https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2019/03/blog-post_27.html



の記事で説明しましたが、


 一橋大学と筑波大学を出ても、経営がうまくいかないものはいかない


のであります。



 なぜそんなことが起きるかも、おなじ上の記事で書いていますが、



◆ 学力と学歴は 確実性をベースに積み上げてゆくもの

◆ 経営と収入は 不確実性の中でもがくもの


ということになるかもしれません。



 だから、確実性のある分野で業務を行えば、学力と収入は直結します。



 つまり、公務員(特に地方公務員はいいぞ)になればいいのです。



 不確実性の高い商売の世界では、学力と学歴が成果に結びつくかどうかはわかりません。



 民間企業にいる賢い人たちが翻弄されているのは、そういうわけですね。



 NEC・富士通・カシオといった大会社でも45歳以上の大リストラが進行しているわけですから、


「最初の時点で就職氷河期か、あとから大リストラか」


の違いで、どちらも不遇な境遇になることは変わりないのです。




 小塚井呉也さんのnoteで、


「45歳以上の大リストラに対抗するたったひとつの方法」
https://note.mu/kozukai_kureya/n/ncb91e4831645


という記事がありますが、ここでは、普通の人たちが見落としがちなものすごいことが書いてあります。







 現在45歳の人たちが、もっとも人口が多く、そして44歳がその次に多かった世代、ということは

「大学入試から、就職入試にかけて、最も倍率が高かった優秀中の優秀を選んだはずの世代」

ということです。同時に、ここで職業選考にふるい落とされている45歳は、超氷河期世代とも呼ばれる、二面性があるのですが、今回リストラされるのは、

「あの時ちゃんと正社員になれて、選抜に選抜されたエリート層」

だということです。




 たとえばニャートさんのように、就職氷河期に網からこぼれ落ちた優秀な人たちもいるかもしれませんが、その同じ人たちが、今から


「放り出される」


事態がやってくるのが現実であります。




 どっちみち、ほうりだされるんやんけー!!!!!




 これが、不確実性の恐ろしさです。


 本当に、定年になるその瞬間まで、この世は不確実なのです。



 だから、優秀な大学を卒業して就職するなら



「きっと30年後も40年後も席があるだろう、市役所とかの公務員の地味な業務がいいぞ」



とオススメします。

 


続き→ 女性に高学歴は必要か、もあるでよ。

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