2019年7月18日木曜日

女性に高学歴は必要か



 前回の続きで、学歴と収入について書いたあとは、「女性と学歴」についても考えておかなければならないと思うので書いておきましょう。


 「40代で、フルタイムで働けない高学歴のおっさん」、というのはたぶんけっこういて、私のいとこも同志社を出て働かず引きこもりをしては碁会所にだけは歩いてゆくという生活をしているそうですが、 お父さんが元国有企業の偉い人だったのでお金には困っていないし、幸せそうです。


 昨今のニュースによれば、日本には引きこもりのおっさんが100万人もいるらしいので、もはやマイノリティなんだかマジョリティなんだかわかりません。


 人口100万人の国がキプロスとかアメリカ領ヴァージン諸島とか東ティモールとからしいので、もはや引きこもりも


 一つの国ぐらいの規模


な人口というわけ。




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 しかし、それは差し置いても、日本という国は女性に対して手厳しいので、特に高学歴の女性はその身の処遇に困ってしまうことが多々あります。


 前回の話に出てきた45歳女教師なんかも実はよい例で、独身でキャリアを続けているから600万、700万の高給をもらっていますが、途中でキャリアを中断したらどうなっていたことでしょう。


 これも良い例があります。


 ワタクシ吉家さんが、新卒で配属されたおなじ新人で、Kさんというめっちゃくちゃ美人の女子がいました。

 Kさんと私はあまり相性が良くなく、きっと私がブサイクだったので相手にされていなかったのでしょうが、おなじ4年間という年限を同じ部署で過ごして、さあ異動がやってくるぞ!という時に、Kさんはさっさと仕事をやめて結婚してしまいました。


 その時は「ああ、せっかく学歴を生かせる仕事だったのにもったいないなあ!」と私も感じましたが、そのご子育てをして、夫となった人物も公務員だったので幸せに暮らしましたとさ、なのでしょう。


 そのKさん、これまたネットで調べてみると、通信制高校で講師をしているようで、単年度契約でしょうが、比較的自由に仕事をしているように見受けられました。


 まあ、通信制高校の講師の給料が安くとも、旦那が700万もらっているわけなので、生活には困らないでしょうけれど。


 ちなみにKさんの出身大学は東北大学です。てやんでい。





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  キャリアを中断しても、旦那が高給取りなら困らない、というのが実情ですから、ニャートさんが「結婚の有無」について触れておられるのも、ちゃんと意味があるということがわかります。


 ではもう一人の才女を例に挙げましょう。


 彼女は私が公立機関で講師をするときのマネジメントをしてくれている女性で、現在35歳。大学を出てからずっと、公立機関の「非常勤職員」をしてきました。バイト扱いよりはちょっとだけ待遇のよい、単年度更新の準公務員です。


 その子は、Sちゃんと言いますが、もう5年くらいは、私の講座が開催される時の調整役をしてくれていました。


 そのSちゃん!なんと来年以降は「青年海外協力隊」でどこか遠い国へ行くそうです。



 彼女も関西では有名な高学歴私大の社会学系のご出身。フィールドワークとかやらせたら、すごい才能なのでしょう、きっと。しらんけど。



 彼女の場合は、結婚していません。ずっと非正規雇用です。おそらく年収300万円程度しかもらっていないと思われます。

 だから、この国にいても、その組織にいても、ずっと非正規のままで単年度雇用が繰り返されてゆくだけで人生を浪費してゆくわけです。


 だったら、ラストチャンスとして、海外協力隊員になるか!というのは、彼女らしい解決法でもあります。

 どうせ国内ではどん詰まりなのだったら、好きなようにやってみよう!ということですね。



 Sちゃんの同僚で、おなじように私の講座のマネジメントを担当してくれていた別のKさんという女性は、彼女も同じように単年度でいろんな公的機関を渡り歩いていましたが、結婚して子供を生んでしばらく休み、今は高学歴大学院で学歴ロンダリングをして研究にいそしんでいます。


 まあ、ある意味、好きなように好きな道をひた走っている女性ですが、とても好感のもてる人ですよ。





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 女性の場合、高学歴を生かすのも殺すのも「結婚と相手のオトコ」が関係するのではないか?となんとなく考えているヨシイエですが、ひとつだけはっきり言えるのは、


「低学歴の女子は低学歴の男子としか知り合えないので、ワンチャンスが掴まえられない」


ということは確かです。


 高学歴オトコがダメ人間で、結婚生活がうまくいかないリスクももちろんありますが、低学歴オトコと高学歴オトコでは、そもそも年収をどれくらい稼ぐかの平均が異なりますから、


「最低でも高学歴オトコと結婚できるようなくらいには、そのレベルの社会体験(つまり、進学すること)は積んでおくべき」


ではないかと思います。うちにも娘がいるものでね。




 高学歴女子は、「学歴がなくても素晴らしい男性はいるのではないか?」と思っていますが、それはたしかにその通りではあるものの


「確率論としては、高学歴女子がそう思っている確率より、確実に低い」


ことを見落としています。



 なんなら本当にそうかどうか、実際につきあってみればわかりますが、あなたの人生の一番輝ける時期を失うことになっても、私は責任をもてません。



 ヨシイエさんはふだん、高卒社員等とよく接していますが、大卒社員の世界と高卒社員の世界は、まったく異なります。


 それがどれくらい違うかは、ご想像におまかせしましょう。



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 私のとある元教え子で、面白い女性がいたのでそのお話も。Nちゃんという彼女は地方のど田舎村の出身でしたが、そのど田舎には隣接している地域に「公立の教育大」があり、そこの教授をお父さんがしていました。

 教授の娘の割には「アホ」だったのですが、彼女はそのことも理解していて、そのまま推薦で行ける

「東京の短大」

へ進学。そこから彼女の快進撃がはじまります。


 Nちゃんはまず、短大から編入で4年生大学へ進み、サークル活動は学内のものには目もくれず、他大学との交流やイベントを行う「地域おこし系」みたいなサークルでせっせと人脈を作ります。

 
  そのサークルではちっちゃなリーダー格のような仕事をして、かつ東京6大学をターゲットとした合コンにもいそしみ、3年くらい前に


「東大卒の公務員のおっさん(10歳くらい年上)」


と知り合って結婚して、今子育てをしてます。


 学歴ロンダリングならぬ、婚活ロンダリングとでも言うべきこの作戦は、 そりゃあ背後に教育大の教授であるお父さんのご指導があるに違いありません。



  自分の娘が、(それもちょっとアホな)娘がいかに幸せを手に入れるか、という方程式は、まさに魔法の解法によって成し遂げられた、というわけですね。



 




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